【2020年12月】長崎IR事業にピクセルカンパニーズ参入|カジノ法案

ピクセルカンパニーズが長崎県の統合型リゾートへの事業参入を発表

数か月前、ピクセルカンパニーズはフランスのカジノ企業であるGroupe Partoucheと提携し、長崎県の統合型リゾート(IR)への事業参入を目指すことを発表しました。

ピクセルカンパニーズは、主にエンターテインメント、開発、システムイノベーションに従事している、日本の統合型リゾートの開発を追求する国際コンソーシアムのメンバーとなっています。

統合型リゾートの建設地としてはいくつかの都市が候補地として挙がっていますが、長崎県は九州地域の他の県の支援を受けて、統合型リゾートの開発に向け大きな進歩を遂げています。

ピクセルカンパニーズCEO・吉田弘明氏

ピクセルカンパニーズのCEOである吉田弘明氏は、次のように述べています。

「長崎は日本の統合型リゾートを建設するのに最適な場所です。開発を予定している佐世保市は、歴史と国際文化に恵まれた美しい港町です。長崎県は、県庁と市町村、九州の経済界の民間セクターから統合型リゾート開発への支援を受けています。」

「現時点で公募の正確な実施時期については発表されていませんが、それまでの期間、引き続き対話を重ねながら準備を進め、IR事業ライセンスの取得を目指します。」

コンソールは、ゲーム業界の専門家と協力するために、今後国内外のパートナーとの提携を増やしていくことが予想されています。これにより、今後さらにピクセルカンパニーズの協力が加わり、さらに統合型リゾートの建設につながることでしょう。

ピクセルカンパニーズとは

ピクセルカンパニーズとは、カジノゲーミング、eスポーツ、金融技術システム開発、太陽光施設およびリゾート開発など幅広い事業を展開している大手企業の1つです。そして、東京証券取引所に上場しています。

ピクセルカンパニーズは長崎県の統合型リゾートへの事業参入を発表する前に、着々と準備を進めてきました。

2020年6月には沖縄県宮古島市のリゾートホテル開発に着手しました。これは統合型リゾートの建設に携わるにおいて、経験を積むためだとされています。また、8月には統合型リゾートの建設の市場分析に優れ、誘致や買収などの実績が豊富なTTLリゾーツと提携しています。

さらに、すでに解説した通り、フランスを中心に42のカジノを運営する欧州大手のひとつ、Groupe Partoucheとも提携をしています。このように、ピクセルカンパニーズは今回の発表をするまでに、いくつもの準備をしてきたのです。

また、建築設計において世界各国の統合型リゾートプロジェクトで成功を収めたSteelman Partnersと提携しています。

長崎県の統合型リゾート

長崎県の中でも統合型リゾートの建設が予定されているのは佐世保市です。佐世保市には年間300万人を集客するテーマパーク、ハウステンボスがありますが、長崎県はその隣接地区に統合型リゾートを建設することを予定しています。

統合型リゾートとしては、「大都市型IR」と「地域型IR」の2つが建設される予定ですが、長崎県は後者の「地域型IR」の建設を目指しています。

現在、新型ウイルスの影響で統合型リゾートに関する議論が遅れていますが、長崎県は4月上旬に「九州・長崎IR基本構想(案)」を発表するなど、準備を進めています。また、基本構想案では、集客延人数は 690 ~ 930万人/年、建設投資額は3,500~4,600億円を予想しています。

長崎県は、県単体で統合型リゾート建設を目指しているのではなく、沖縄県と山口県を含むオール九州で取り組んでいます。そのため、エリア内への周遊観光の展開、各地の食材や名産品の調達なども可能であり、統合型リゾートの建設地としてはかなり優勢でしょう。