ハウスエッジは0%にできる?計算方法や各ギャンブルの数値まとめ

オンラインカジノやスポーツベッテイングをしているときは、専門用語について知っておくことも欠かせません。初めてこれらを使用する場合は知らない言葉がたくさんあると思いますが、ギャンブラーとして知っておきたい言葉の1つがハウスエッジです。

この記事ではどうしてハウスエッジが重要なのか、ハウスエッジがどういう意味なのかなど、基本的な情報について紹介します。

ハウスエッジとは

ハウスエッジ」とは英語では「House Edge」と記され、控除率のことを意味します。つまり、胴元の取り分ということになります。オンラインカジノであればカジノ側の利益、スポーツベッテイングであればブックメーカー側の利益のことをハウスエッジと言います。

つまり、プレイヤーからするとハウスエッジはオンラインカジノやスポーツベッテイングを使用した際の手数料と考えてもいいでしょう。そのため、ハウスエッジが低ければ低いほどプレイヤーにとって有利となります。

オンラインカジノではカジノゲームによって設定されているハウスエッジが異なります。そのため、少しでも多くの利益を獲得したいのであれば、ハウスエッジが低いカジノゲームを選ぶことが重要です。

ハウスエッジの計算方法

ハウスエッジとはカジノ側の取り分のことです。では、そのハウスエッジはどのように設定されているのでしょうか?

では、わかりやすくルーレットを例に挙げてハウスエッジについて解説します。ここでは、ルーレットの中でも1~36までの数字に加えて、0、00があるアメリカンルーレットを使用して考えていきましょう。

アメリカンルーレットには合計で38個の区画があるので、どの数字に球が入るかを的中させる確率は1/38となります。

ルーレットにおいて1つの数字に賭けることをストレートベットと言いますが、このストレートベットの配当は36倍です。つまり、1/38の確率にもかかわらず、36倍の配当しか得られないという不利な勝負になっていることがわかります。

この場合の控除率は以下のように計算されます。

(1ー36/38)×100≒5.26%

つまり、控除率は約5.26%であり、常にこの割合がオンラインカジノの利益として引かれることを指します。

各ギャンブルのハウスエッジ

ここまででカジノゲームによってハウスエッジは異なるということを言いましたが、各ギャンブルで見た時にハウスエッジはどのように異なるのでしょうか?オンラインカジノはプレイヤーにとって稼ぎやすいギャンブルだといえるのでしょうか?

ここではギャンブルごとのハウスエッジを紹介します。

日本の宝くじ45.7%
スポーツくじ49.6%
競馬25.9%
競艇25.2%
競輪25.0%
オートレース25.2%
パチンコ10~20%
麻雀10~15%(ゲーム種によって異なる)
カジノ1~5%(ゲームによって異なる)

上記の表からわかるとおり、日本におけるギャンブルのハウスエッジはすべて10%以上であり、宝くじに至ってはなんと約半分がハウスエッジとなっています。それと比較するとオンラインカジノのハウスエッジは最低1%まで下がるので、プレイヤーへの還元率が非常に高いといえます

また、同じカジノでもランドカジノとオンラインカジノではハウスエッジが異なります。オンラインカジノはすべてオンライン上でサービスが提供されるため、設備費や人件費が一切かかりません。しかし、ランドカジノでは設備費などをはじめとした出費がたくさんあります。そのため、必然的にカジノ側の取り分、つまりハウスエッジが高く設定されています。

これにより同じカジノゲームであっても、ランドカジノではなく、オンラインカジノでプレイした方が稼ぎやすいのです。

各カジノゲームのハウスエッジ

オンラインカジノはハウスエッジが他のギャンブルと比較して低いため、プレイヤーにとってとても有利です。そして、オンラインカジノの中でも各ゲームによってハウスエッジが異なります。

オンラインカジノでゲームをプレイするときは、どのゲームを選ぶのが一番お得なのでしょうか。
以下では各ゲームのハウスエッジを紹介します。

ルーレット アメリカンルーレット 5.26%
  ヨーロピアンルーレット 2.70%
バカラ プレイヤーに賭けた場合 1.24%
  バンカーに賭けた場合 1.06%
ブラックジャック ベーシックストラテジーを使用した場合 0.4~0.6%
クラップス ドント・パスに賭けた場合 1.36%
  パス・ラインに賭けた場合 1.41%
ビデオポーカー   0.1%~5.0%
オンラインスロット   1.0%~5.0%
キノ   29%

これらを見るとゲームによって大きくハウスエッジが異なります。また、クラップスバカラにおいては何に賭けるかによってもハウスエッジが異なります。

そのため、上記の表をもとにハウスエッジが低いものを選ぶのがオンラインカジノで勝つコツとなります。

また、ビデオポーカーのハウスエッジが最も低くなります。そのため、スキルを身につけてハウスエッジを低くできるようになれば、ポーカーで稼ぎやすくなるでしょう。

ペイアウト率 (RTP) とハウスエッジの違い

オンラインカジノをプレイしていると、「ペイアウト率(RTP=Return To Player)」という言葉もよく見かけます。また、還元率とも言われます。

つまり、賭け金のうちいくらかプレイヤーに還元されるかを表したものがペイアウト率となります。例えば、ペイアウト率が95%の場合、10000円をゲームで利用したら、そのうち9500円がプレイヤーに還元されることになります。

そして、ペイアウト率とハウスエッジを混同してしまう人がたくさんいますが、ペイアウト率とハウスエッジとは対になる存在といえます。賭け金のうちプレイヤーに還元される分がペイアウト率、カジノ側が手数料として獲得する分がハウスエッジということになります

ペイアウト率が95%と表示されている場合、100%から95%を引いた残りの5%というようにハウスエッジを計算することができるのです。オンラインカジノではハウスエッジよりもペイアウト率が掲載されていることの方が多いので、ペイアウト率を見た時にカジノ側の取り分は何%なのかを自然に計算できるようにしておくといいでしょう。

ハウスエッジ0%?

カジノゲームにはそれぞれハウスエッジが存在しています。しかし、ブラックジャックやポーカーなど個人のスキルによって勝率を上げることができるゲームに関しては、ハウスエッジをにすることも可能です。

ポーカーで安定的に勝てるように実力を身につけたり、ブラックジャックでベーシックストラテジーやカードカウンティングを駆使したりすると、ペイアウト率が100%を超えることもあります。つまり、実力次第で手数料を0にすることも可能なのです。

カジノゲームは実力だけではなく時には運も必要であるため安定的に勝つのは極めて難しいですが、ハウスエッジを限りなく0に近づけることは不可能ではないのです。

ハウスエッジを意識しよう

ギャンブルにおいてハウスエッジとは非常に重要な要素であり、ハウスエッジを確認することによってプレイヤーにとってどれくらい稼ぎやすいのかを知ることができます。これからギャンブルをプレイする際は必ずハウスエッジを確認するようにして、最適なゲームを選ぶようにしましょう。