ラブシェール法とは?|利点欠点・やり方等を分かりやすく解説
最終更新日: 2021/08/16
この記事では「守りのシステムベッティング」として知られるラブシェール法について分かりやすく解説。利点や欠点に加えて、実際の使い方などをシェアしていきます。
ラブシェール法とは?
ラブシェール法は19世紀に、イギリス人数学者であるヘンリー・ラブシェールによってリスクマネジメントを可能にするために考え出された戦略です。
大きな特徴としては最初に最大損失額を設定する点にあります。ブシェール法は、マーチンゲール法やフィボナッチ数列法に比較して少し複雑な必勝法になりますが、紙とペンを使用すれば、誰でも簡単にカジノゲームで活用することができます。
どんなゲームに使用可能?
ラブシェール法はカジノゲームの中でも2倍配当のゲームでのみ利用することができます。3倍配当のゲームや独立事象のカジノゲームでは、ラブシェール法は効果を表しません。2倍配当のゲームには以下のようなものがあります。
ラブシェール法の利点
守りのシステムベッティングとして人気を集めているラブシェール法にはいくつものメリットがあります。そこでここではラブシェール法のメリットについて紹介します。
最大損失額が決定している
ラブシェール法の一番のメリットは、最大損失額があらかじめ決定しているということです。ラブシェール法では最初に設定した数列の合計値がそのラウンドでの最大損失額となっています。そのため、自分でリスクマネジメントをすることができるのです。
最初に最大損失額がわかっていれば、精神的な負担が少ないので、冷静にゲームに臨むことができますよね。予算に合わせて実践で活用することができる点が、ラブシェール法の大きなメリットだといえます。
連勝した時に利益が増えていく
ラブシェール法では勝利した時に数列に数字を足していきます。そのため、勝利が続けば賭け金が大きくなるので、あっという間に利益を増やしていくことができます。ラブシェール法では損失額には最大額がありますが、利益に関しては上限がありません。
そのため、リスクを取らずに利益を追求することができるのです。
ラブシェール法の欠点
ラブシェール法は初心者でもすぐに実践で活用することができるおすすめのシステムベッティングです。
しかし、いいことばかりではなく、もちろんデメリットもあります。そこでここではラブシェール法のメリットとデメリットについて紹介します。
連敗時にゲームがすぐに終わってしまう
ラブシェール法ではゲームに負けた時は、2つずつ数列の数字を消していきます。そのため、連敗が続いてしまった場合、すぐにゲームが終了してしまいます。つまり、損失額が確定しやすいということです。特に最初に短い数列を設定してしまった場合は、2連敗3連敗するだけでゲームが継続できなくなってしまいます。
2倍配当のゲームでは連敗することもよくあります。そのため、資金に余裕がある場合は最初の数列を8個以上にするのがおすすめです。
止め時が決まっていない
ラブシェール法では損切りのタイミングは明確に決まっていますが、ゲームに勝利しているときの止め時は決まっていません。そして、この止め時を逃してしまうとせっかくの利益が損失になってしまうなど、利益を確定できなくなってしまうことがあります。そのため、自分で感情をコントロールしつつ、最適なタイミングで利益を確定させる必要があります。
ラブシェール法の使い方
ここでは実際にラブシェール法の使い方を見ていきましょう。ラブシェール法は、数列に従いながらゲームに賭ける金額を増減していくシステムベッティングです。ラブシェール法を使用する際にポイントは以下の4つです。
- 4から10個の任意の数字を選択
- 数列の両端を合計した金額を賭ける
- ゲームに負けた場合は数列の両端の数字を削除する
- ゲームに勝った場合は勝った時の賭け金を数列の右端に記入
では具体的にどのような手順でラブシェール法を使用するのかを見ていきましょう。
まず任意で4~10個の数字を選びます。この際数字は必ずしも連続している必要はないので、好きな数字をランダムに選びましょう。ここでは最初の数列を以下のように設定しましょう。
(1,2,3,1,2)
この数列値の合計値がラブシェール法における最大損失額となります。つまり、この場合は数列の合計値である9が最大損失額となります。このようにラブシェール法ではゲームを開始する前に最大損失額が知ることができるのが特徴です。
そして、ゲームを始めるときは、この数列の両端の数字を足したものをゲームの賭け金として設定します。つまり、上記の数列でゲームを開始する場合は、3ドルを賭け金とします。
そして、ゲームに勝った際には、そのゲームの賭け金を数列の右側に追加します。つまり、ゲームに勝った場合、数列は以下のようになります。
(1,2,3,1,2,3)
一方でゲームに負けてしまった場合は、数列の両端の数字を1つずつ削除していきます。そのため、数列は以下のようになります。
(2,3,1)
ラブシェール法では、勝ち続けた場合ゲームをやめるタイミングは決められていません。そのため、自分の満足のいく金額に達したらラブシェール法を中止してゲームを終えましょう。
一方で負けが続いてしまい数列の数字がすべてなくなってしまったら、これ以上ゲームを継続することができないため、ここがラブシェール法をやめるタイミングとなります。つまり、損切りをするということです。
ラブシェール法で利益を確定するためには連勝している時にゲームをやめて利益を確定させることが大切です。
ラブシェール法シミュレーション
ここでは実際にラブシェール法を使用した際のシミュレーションを紹介します。ラブシェール法は2倍配当のゲームでのみ使用することができるため、ルーレットの赤・黒、奇数・偶数を想定しているものとします。
パターン1.利益がでる場合
最初はラブシェール法を使用して、利益を得ることができたパターンを見ていきましょう。
ここでは最初の数列を(1,2,3,1,2)と設定します。そして、10回ゲームをプレイして7勝3敗だった場合、資金は以下のように変動します。
ゲーム回数 | 数列 | 賭け金 | 勝敗 | 配当 | 損益 |
1回目 | 1,2,3,2,1 | 2ドル | × | 0ドル | -2ドル |
2回目 | 2,3,2 | 4ドル | 〇 | 8ドル | +2ドル |
3回目 | 2,3,2,4 | 6ドル | × | 0ドル | -4ドル |
4回目 | 3,2 | 5ドル | 〇 | 10ドル | +1ドル |
5回目 | 3,2,5 | 8ドル | 〇 | 16ドル | +9ドル |
6回目 | 3,2,5,8 | 11ドル | 〇 | 22ドル | +20ドル |
7回目 | 3,2,5,8,11 | 14ドル | 〇 | 28ドル | +34ドル |
8回目 | 3,2,5,8,14 | 17ドル | × | 0ドル | +17ドル |
9回目 | 2,5,8 | 10ドル | 〇 | 20ドル | +27ドル |
10回目 | 2,5,8,10 | 12ドル | 〇 | 24ドル | +39ドル |
このゲームでは7勝3敗という結果だったので、最終的には利益が残る結果となりました。このようにラブシェール法では連勝すれば確実に利益を増やしていくことができます。賭け金の増え方もそこまで急ではないので、資金がない場合でも比較的実践で利用しやすいといえます。
また、すでに解説した通り、ラブシェール法ではどのタイミングでゲームをやめるかが重要です。このシミュレーションでは10回目のゲームを終えた時点で約40ドルの利益が確定しているので、この程度でゲームをやめるのが正しい判断だといえるでしょう。
パターン2.損切りする
次に、負けが続いてしまい、損切りをすることになってしまうパターンを紹介します。
ここでも前回と同じく、数列(1,2,3,1,2)を使用します。
ゲーム回数 | 数列 | 賭け金 | 勝敗 | 配当 | 損益 |
1回目 | 1,2,3,2,1 | 2ドル | 〇 | 4ドル | +2ドル |
2回目 | 1,2,3,2,1,2 | 3ドル | 〇 | 6ドル | +5ドル |
3回目 | 1,2,3,2,1,2,3 | 4ドル | 〇 | 8ドル | +9ドル |
4回目 | 1,2,3,2,1,2,3,4 | 5ドル | 〇 | 10ドル | +14ドル |
5回目 | 1,2,3,2,1,2,3,4,5 | 6ドル | 〇 | 12ドル | +20ドル |
6回目 | 1,2,3,2,1,2,3,4,5,6 | 7ドル | × | 0ドル | +13ドル |
7回目 | 2,3,2,1,2,3,4,5 | 7ドル | × | 0ドル | +6ドル |
8回目 | 3,2,1,2,3,4 | 7ドル | × | 0ドル | -1ドル |
9回目 | 2,1,2,3 | 5ドル | × | 0ドル | -6ドル |
10回目 | 1,2 | 3ドル | × | 0ドル | -9ドル |
このシミュレーションでは最初は連勝していましたが、後半で連敗してしまったため、最終的には数列の数字がなくなってしまい、損切りをしなければいけなくなっています。
このシミュレーションからわかる通り、ラブシェール法では正しいタイミングでゲームをやめないとこのシミュレーションのように損失が確定してしまいます。
ただし、損失額は最初の数列の合計値以上にはならないので、リスクマネジメントをしやすいのが特徴です。このシミュレーションでも10回目のゲームが終わった時点での累計損失額は-9ドルなっています。
よくある質問:ラブシェール法
ここではラブシェール法に関するよくある質問を集めました。
ランドカジノによってはラブシェール法の使用を禁止している場合があります。禁止されているカジノで使用してしまった場合、勝利金が没収されたり、出入り禁止となってしまう可能性があります。オンラインカジノでは手元がディーラーにみられることがないので、自由にラブシェール法を使用することができます。
ラブシェール法はリスクマネジメントがしやすい守りのシステムベッティングです。そのため、リスクを取らずにゲームを楽しみたい人におすすめです。
大きな金額を稼ぐよりも、限られた資金内でゲームを楽しみたい人に向いているでしょう。
ラブシェール法はルーレットやバカラ、ブラックジャックなど2倍配当のゲームで使用することができます。それ以外のゲームでは使用することができません。