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Daniel Negreanu(ダニエル・ネグラヌ)|ポーカープレイヤー

世界には数々の有名なポーカープレイヤーがいますが、その中でも特に知名度が高い人物として知られているのが、 Daniel Negreanu(ダニエル・ネグラヌ)です。

この記事ではDaniel Negreanuについて詳しく解説します。

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Daniel Negreanuとは

ダニエル・ネグラヌ

1974年7月26日生まれ、現在45歳のカナダ人のポーカープレイヤーです。Daniel NegreanuはこれまでWorld Series of Poker(WSOP/ワールドシリーズ オブ ポーカー)で6回優勝しており、WSOPのイヤーオブザイヤーに2004年と2013年に選ばれています。これまでWSOPのイヤーオブザイヤーに2度選ばれた人物はDaniel Negreanuのみとなります。また、World Poker Tour (WPT) championshipsで2度の優勝経験があります。

このような経歴から世界最強のポーカープレイヤーとして彼の名前が挙がることも少なくありません。実際に、ポーカープレイヤーの格付けサービスであるGlobal Poker Index (GPI)は、2014年にDaniel Negreanuをベストポーカープレイヤーとして認定しました。

2019年の時点では、Daniel Negreanuは$42,000,000を獲得しており、Justin Bonomo、Bryn Kenneyに続いて、トーナメントで史上3番目に多く賞金を獲得した人物とされています。

Daniel Negreanuが強い理由は?

Daniel Negreanuはポーカープレイヤーとしてここまでの実力を持つのは、その駆け引きのうまさにあります。彼はリードにたけており、相手のハンドをピタリと当てるのを得意としています。

Daniel Negreanuはリードを基にし、賭け引きをするのがうまいといわれています。対戦相手に対してカマを賭けるシーンが有名であり、「君はポケットAを持ってるな、絶対持ってる!」などと自信たっぷりの笑顔で対戦相手に対して話しかけるのです。このような駆け引きで相手にプレッシャーをかけ、損失を最小限にしているのが、Daniel Negreanuがポーカーで強い理由なのです。

また、Daniel Negreanuは昔からスモールポール戦略を採用しています。Daniel Negreanuは小さなポットで勝負を行い、確実にスタックを増やしていくプレイスタイルを維持しています。そして、リスクが大きいリバーブラフや4ベットなどはあまり行わないのがDaniel Negreanuのプレイスタイルの特徴となっています。

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Daniel Negreanuの経歴

ここではDaniel Negreanuのこれまでの経歴について紹介します。

World Series of Poker

Daniel Negreanuは初めてWorld Series of Pokerに出場した1998年に、優勝しています。これは当時World Series of Pokerでは最年少での優勝となりました。その後、さらに5回World Series of Pokerで優勝しており、36回ファイルテーブルでプレイしています。

トーナメント 賞金
1998年 $2,000 Pot Limit Hold’em $169,460
2003年 $2,000 S.H.O.E. $100,440
2004 $2,000 Limit Hold’em $169,100
2008 $2,000 Limit Hold’em $204,874
2013 A$10,000 No Limit Hold’em Main Event A$1,038,825
2013 €25,600 High Roller No Limit Hold’em €725,000

World Poker Tour

トーナメント 賞金
2004年 $10,000 Borgata Poker Open $1,009,100
2004年 $15,000 Five Diamond World Poker Classic $1,795,218

Spring Championship of Online Poker (SCOOP)

トーナメント 賞金
2013年 $5,200 PL Omaha $216,000

World Championship of Online Poker (WCOOP)

トーナメント 賞金
2016年 $2,100 HORSE Championship $200K GTD $61,865.47
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オンラインポーカーとのパートナーシップ

2005年12月、Negreanu はPoker Mountainというオンラインポーカーサイトのスポークスパーソンとなります。彼はPoker Mountainのカードルームにて、”KidPoker”という名前でプレイしていました。しかし、いくつかのソフトウェアイシューが原因で、しばらくしてパートナーシップを終了しています。

2007年には、Negreanuは PokerStarsと契約をし、他のポーカープレイヤーとチームを結成します。このようにNegreanuはオンラインポーカーでも活躍の場を広めており、オンラインフォーラムなどでも活動しています。

その他の活動

Daniel Negreanuは、アメリカのネバダ州にあるリゾートWynn Las Vegas にて、ポーカー大使を務めており、ここのポーカールームで頻繁にプレイしています。ここでの活動は2005年まで続きました。

次にDaniel Negreanuは、 Late Night Poker、Poker After Dark、High Stakes Pokerなどのテレビ番組でプレイしていました。さらに、Ultimate Poker Challengeではコメンテーターとして活躍していました。その他、リアリティ番組など、多数のテレビ番組に出演経験があります。

そして、2008年には、「 Power Hold’em Strategy」というタイトルの本を出版しました。この本にはEvelyn Ng、Erick Lindgren、Paul Wasicka、Todd Brunson、David Williamsなど他のポーカープレイヤーも寄稿しています。そして、Daniel Negreanu自身は本作内でポーカーの戦略について解説しています。

また、CardPlayer Magazineで100を超える記事を執筆し手いる他、Doyle Brunsonの改訂版「Super System II」にも寄稿しています。

さらに、オンラインでポーカーに関する個人レッスンも提供していたことがあります。

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Daniel Negreanuの私生活

Daniel Negreanuは、両親であるAnnieとConstantinがルーマニアからカナダに引っ越した7年後、1974年にカナダのオンタリオ州で生まれます。Negreanu一家はアメリカに移住することを希望していましたが、最終的にトロントで落ち着きます。兄弟構成においては、Daniel Negreanuには5歳年上のMikeという兄がいます。

Daniel Negreanuは子供のことからとても野心家であり、子供のころからお金持ちになることを夢見ていたとされています。

Daniel Negreanuは幼いころ、ビリヤードの一種であるスヌーカーのプロプレイヤーになることを夢見ていましたが、15歳のころにポーカーを学び始めます。そして、高校を中退して地元のカジノでポーカーをプレイし始めます。

資金をためた後にDaniel Negreanu は、22歳の時ラスベガスへと引っ越し、本格的にプロのポーカープレイヤーを目指します。しかし、ラスベガスで散財してしまい、一度トロントに戻らなければいけなくなります。後に、再度ラスベガスに戻り、トーナメントで優勝するようになっていったのです。

私生活においては、2005年にLori Lin Weberと結婚しますが、2007年に別居し、その後離婚しています。そして、2019年にAmanda Leathermanと再婚しました。

Daniel Negreanuからの7つのアドバイス

Daniel Negreanuはモンテカルロで開催されたトーナメントに出場した際に、インタビューに答えており、インタビュアーからの「ポーカー初心者へ何かアドバイスは?」に対し、以下の7つを上げました。ポーカーの腕を上げたいという方は、ぜひ彼からの以下のアドバイスを参考にしましょう。

1.ハンドは必要がなければ見せない

ポーカーにおいてブラフをした場合、ショーダウンでない限り、カードを開示する必要はありません。必要ない時にカードを開示してしまうことによって、相手にあなたのプレイスタイルがばれてしまうことになります。そして、その後のプレイで相手にハンドを読まれやすくなってしまいます。

そのため、カードを開示するのであれば、それなりの理由があるときだけであることです。

例えば、Daniel Negreanuがカードを開示するときは、どれがどのように作用するかを知っているときのみとなります。つまり、カードを開示するのもゲームの一部ということです。また、誰とゲームをプレイするかによって、カードを開示するかを決めなければいけません。

2.小さなことを見逃さない

対戦相手のハンドを読むことは簡単なことではありません。しかし、小さなことを見逃さずに相手の仕草や癖を把握することで、ハンドを読むことが可能になります。

また、相手を騙すために、あたかも自分の癖があるように相手に見せることも大切です。そうすることで、相手の思考を混乱させることができたり、ハンドを読まれないようにしたりすることが可能になります。

3.ブラフはしない

Daniel Negreanuは基本的にはブラフをしません。

しかし、Daniel Negreanuは過去1度だけ、Isaac Haxtonとの対戦でブラフをしたことがあります。この時、Daniel Negreanuのハンドは役無しであり、Isaac Haxtonの方が強いハンドを持っていました。しかし、Daniel Negreanuはリバーでブラフをします。

Isaac Haxtonは普段Daniel Negreanuがブラフをしないことを知っていたので、それをおかしく思い、リバーでフォールドしてしまったのです。結果的には、Daniel Negreanuの方が1枚上手となり、勝利となりました。普段ブラフをしない場合、このような勝利の仕方もできるのです。

4.勝てるハンドでプレイをする

Daniel Negreanuは、弱いハンドではプレイしません。経験を積めば弱いハンドを持っている場合でも勝利することができることもありますが、確実に勝利をしたいのであれば、強いハンドの時だけプレイするのが鉄則です。

5.プレイイメージを利用する

ポーカーではそのテーブルにおいてどのようにプレイしているか、それぞれのプレイヤーのイメージがあります。プレイするハンドが少ないのであればタイト、多くのハンドでプレイしているのであればルーズなど、それぞれでプレイスタイルがあります。

そして、ポーカーで勝ちたいのであれば、対戦相手があなたに対して持っているイメージを悪用することが大切です。

6.目的を持つ

Daniel Negreanuはポーカーをプレイする際には、目的を持つことが大切だとしています。そして、その目的を達成するために、どうするべきなのか、なぜその目的を達成したいのか、という具体的なことまで決定することが大切だと述べています。

例えば、ポーカーのトーナメントに出場するのであれば、なぜ出場するのか、お金が必要であればそのお金がなぜ必要なのかを考えなければいけません。

7.失敗を恐れてはいけない

プロのポーカープレイヤーを目指すのであれば、失敗を恐れてはいけません。Daniel Negreanu自身も自分でたくさんの失敗をしており、ラスベガスで勝利していた24時間後に一文無しになり、歩いてホテルにかえったこともあるのです。そして、このような経験は1回きりではありません。

このように誰でも失敗をするものです。そして、失敗から学ぶことが大切なのです。

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Daniel Negreanuの2019年の活躍

ここではDaniel Negreanuの2019年の活躍を振り返ります。2019年もDaniel Negreanuはまだまだ現役であり、2019年の1年間になんと58のイベントに参加しています。

このうち16イベントにて入賞しており、$2,042,752.92(約2億2千万円)を獲得しています。このうち合計のバイイン金額は$760,000(約8,200万円)であるため、投資利益率は168.78%という計算になります。では具体的にどのようなイベントに出場したのかを見ていきましょう。

1,500ドル以下のバイインのイベント

Daniel Negreanuは1,500ドル以下のバイインのイベントでは合計29のイベントに参加し、そのうち9イベントで入賞しています。バイインの合計金額は$48,800(約527万円)、獲得賞金は$25,333.40(約273万円)であり、結果的に赤字となっています。

これらのイベントの中で最も賞金が大きかったものは、$ 1,500 Limit Hold’emであり、20位に入賞したことで$4,360を獲得しました。その他、$ 1,500 Pot Limit Omaha Bountyに2度エントリーしており、このうちの1回で42位に入賞し、$3,553の賞金を獲得しています。

$ 600 WSOP.com Online 6-Handed Pot Limit Omaha、The Closer – $1,500 No Limit Hold’emなどにもそれぞれ5回ずつ入賞していますが、それぞれ入賞できずに終わっています。また、2019年のWorld Series of Pokerでは、9つのオンラインゴールドブレスレットイベントがあり、Daniel Negreanuは7つのイベントで11回のエントリーをしました、しかし、$ 600 WSOP.com Online Knockout Bountyで46位に入賞し$ 1,652を獲得したのみで、その他のイベントでは入賞を逃すという結果になりました。

$1500ドル~10,000のバイインのイベント

1500ドル~10,000ドルのバイインのイベントでは、合計24のイベントに参加しています。これらのうち6イベントで入賞しており、合計バイイン$186,200(約2,012万円)に対して、賞金$291,579.52(約3,151万円)を獲得しています。

これらの賞金には、$10,000 No Limit Hold’em – Super Turbo Bountyでの6位入賞による$52,099、$10,000 Seven Card Stud Championshipでの2位による$151,700、$10,000 Razz Championshipの5位による$69,223など含まれます。

$10,000以上のバイインのイベント

Daniel Negreanuは$10,000以上のバイインのイベントで最も多くの賞金を獲得しています。$10,000以上のバイインのイベントでは合計5つのイベントに参加し、$525,000(約5,679万円)をバイインとして支払っています。

そして、$ 100,000 No Limit Hold’em – High Rollerにて準優勝し、$1,725,838(約1億8,670万円)を賞金として獲得しました。$10,000以上のバイインのイベントとなると、1つのイベントの賞金が高くなるので、一度でも入賞するとかなりの利益を上げることができるのです。

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2008年より渡欧、某欧州国の大学へ入学。在学中は、法律・金融・賭博に関する研究・論文を執筆し、2012年に卒業。大学卒業後は、オンラインカジノの専属ライターとして経験を積む。現在は業界歴12年で、最新ニュース、カジノレビュー、ゲームガイド、仮想通貨など多岐に渡るコンテンツを独自の見解とともに配信。