生存者バイアスとは|ポーカーにおける危険性と回避法

人は自分の思い込みや、偏った情報により、客観的に物事を見られなくなってしまうことがあります。このような事実のゆがみのことを「バイアス」と呼び、そのうちの1つに「生存者バイアス」と呼ばれるものがあります。

この記事では生存者バイアスの概要と、ポーカーとの関係について解説します。また、生存者バイアスの克服法について紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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生存者バイアスとは

生存者バイアス」とは「生存バイアス」とも呼ばれ、人物や企業など成功者のみに注目し、失敗したものを無視してしまうことを指します。何らかの基準を超えた人・物・事にのみを判断基準としてその他は排斥してしまうため、選択バイアスの1つとされています。

ある事故の生存者の話を聞いた場合、「その事故はそれほど危険ではなかった」と判断する傾向があります。それは、話を聞いた人が全員生き残った人であり、死者に話を行くことができないからです。これにより、その事故の悲惨さを図る際にバイアスが生まれてしまうのです。

生存者バイアスの例

ここでは生存者バイアスが働いた実例をいくつか紹介します。

第二次世界大戦

第二次世界大戦中、連合軍は戦闘機のどの部分の装甲を強化するかを決定するために、被弾しながらも帰還した機体を調査し、どの部分がダメージを受けているのかのデータを集めました。そして、その中で最も多く被弾している場所の装甲を強化するようにしたのです。

しかし、このデータでは被弾して墜落した飛行機のデータは一切含まれていないため、ここですでに生存者バイアスが生じてしまっているのです。

そこで統計学者エイブラハム・ウォールドは、戦闘機のどの部分を装甲するかを判断する際に、生存者バイアスを考慮しました。ウォールドは連合軍が任務から戻った戦闘機のデータしか集めていないことを指摘し、撃墜された爆撃機が損害評価に入っていないことを問題だと述べました。

そして、ウォールドは帰還した戦闘機が損傷を受けていない部位を補強することを提案しました。なぜなら、帰還した戦闘機に空いた穴は、爆撃機が損傷を受けても安全に帰還できる場所を表しているからだと考えたからです。これにより戦闘機の帰還率は大きく向上したとされています。

大学中退からの成功者

Appleの創始者スティーブ・ジョブズ氏、Googleの創始者ビル・ゲイツ氏、Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグ氏のいずれも大学を中退して起業し、大成功を収めています。

そのため、ここで生存者バイアスが働き、大学を中退しても成功することができるというイメージをもってしまいがちになります。しかしこれは、彼らが実際に成功しているから世界中で有名になっているだけであり、実際には大学を中退して失敗している人の方が多いという事実を見逃してしまっています。

ある調査によると、米国で並外れた成功を収めた実業家の94%は大学を卒業しています。そのため、学位を取得せずに成功することができるという仮説は生存者バイアスの一例だということができます。

生存者バイアス 成功例

成功したビジネスモデルの起用

最近では○○のビジネスモデル、○○で成功するコツ、など成功者による本やブログがたくさんあります。多くの人はこれらをマネするだけで本当に成功すると考えているでしょう。その証拠に、このような成功モデルをテーマとした本やブログは人気を集めやすいといえます。

しかし、実際にはこの成功モデルをマネするだけでは成功できません。むしろこの成功モデルにばかりとらわれてしまうと、実際の市場状況や需要などビジネスにおける他の重要な要素を見逃してしまうようになるので、成功しにくくなってしまうのです。

ビジネスを行う際には、実際に成功した人から学ぶことが重要ですが、そればかりに固執してしまうと、むしろそれが失敗の原因となってしまうことがあります。そのため、生存者バイアスに惑わされずに、時には失敗例を参考にすることも重要です。

成功者からのアドバイス

最近日本でも増えているフリーランス。フリーランスになることを検討しているとき、実際にフリーランスとして活動している知人に話を聞くこともあることでしょう。

その時、フリーランスとして生き残っている人に話を聞いて「フリーランスはおすすめだよ」と言われ、それを鵜呑みしてしまっては生存者バイアスだといえます。

成功者の体験ばかりを聞いている場合、フリーランスのポジティブな話しか聞くことができません。そのため、簡単に「フリーランスもいいかも」と考えてしまうことでしょう。

しかし、「フリーランスはおすすめだよ」とはつまり「私にはフリーランスが向いていた」ということであり、それが必ずしもあなたにも向いているとは限りません。

そして、成功者の話を聞くばかりではなく、失敗者に経験談も聞く必要があります。いろいろな体験をした人の話をまんべんなく聞くことで、生存者バイアスに影響されずに正しい判断ができるようになります。

資産運用

生存者バイアス 資産運用

証券会社は資産運用の広告をする際、「弊社の投資信託の10本の平均利回りは30%です。」など魅力的な広告文句を打ち出していることがあります。この広告にある平均利回りは30%という言葉に惹かれて、多くの人が投資を検討することでしょう。

しかし、ここで何を基準に「平均利回りは30%」という数字が算出されているのかを考えなければいけません。「平均利回りは30%」というは投資信託10本の平均ですが、もしかしたらこのほかに解散になった投資信託がたくさんあったかもしれません。実際には50本の投資信託があり、それらのうち成績がいい10本のみの数字を計算している可能性も考えられます。

このように、生存者バイアスによって広告の内容が企業によって都合のいいように表示されている可能性もあります。そのため、投資をする際には広告の文言だけに左右されず、実際の運用実績を各自でしっかりと調べる必要があるのです。

就職先

就職活動

就職に関しても生存者バイアスが影響していることがあります。就職活動生の間では外資系企業が人気を集めています。これは国内の企業と比較して外資系企業の給与が高いからです。

しかし、外資系企業の給与が高い理由には社内での競争が激しく、昇進するだけの実力がなければ生き残ることができないからです。これが外資系企業での退職者が多い理由です。

そして、外資系企業の給与は外資系企業で生き残ることができている優秀な社員の給与水準です。これに外資系企業で生き残ることができなかった退職者の給与を含めた場合、実際に給与は大きく下がることでしょう。そのため、実際に外資系企業に就職したとしても、期待していた通りの給与が得られないこともあります。

ダイエットの広告

テレビや雑誌などでダイエットの広告を見る機会は多いでしょう。そして結果として平均して10 kg の減量、ウエスト8センチマイナスなどのかなりポジティブなものが掲載されています。

しかしこれらの結果は成功者の結果だけを表示しているのであり、 ダイエットに失敗してしまった人の数は含まれていません。実際にはダイエット食品やサプリメントを使用しても全く痩せなかった人や、むしろ体重が増えてしまったという人もいるでしょう。

しかし、広告では失敗例の数は含まれないため、いかにもダイエット食品やサプリメントが優れている商品だというように掲載されてしまうのです。 このように商品をよく見せるために、提示する情報が偏った事実のみに基づいて導かれていることも多くあります。

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生存者バイアスとポーカー

生存者バイアス ポーカー

ポーカーと生存者バイアスにも大きな影響があります。生存者バイアスが最も顕著に現れるのがトーナメントです。特に有名なポーカーのトーナメントであるWorld Series of Poker(ワールドシリーズオブポーカー)のメインイベントでしょう。このメインイベントで優勝すると大きく注目されるため、ポーカーの実力者として世界中に名が知られています。

Chris Moneymakerは、メインイベントでこれまで優勝した人物の中でも最も有名な人物として挙げられるでしょう。しかし、実際に彼が最高のプレイヤーだということはできません。また、Jamie GoldとJerry Yangもメインイベントでの優勝経験がありますが、ポーカーの実力が高いといは言えません。

World Series of Pokerで優勝すると、生存者バイアスによって多くの人に実力が高いとみなされます。しかし、World Series of Pokerで一度優勝したことがあるだけで、それ以外の特別な実績がないということもよくある話です。

そのため、World Series of Pokerの優勝者を有能なポーカープレイヤーだとみなし、彼らの戦略を真似たり、研究したりするのは、生存者バイアスの受けてしまっているといえます。

一方で、優秀なポーカープレイヤーはスマートフォンなどからポーカーをプレイしていることが多く、World Series of Pokerの優勝者のように目立つことはありません。しかし、このようなプレイヤーにこそ真の実力者ということが多いのです。また、知名度が低いとしても、役立つポーカーの情報を発信しているyoutuberなども多くいます。

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生存者バイアスの危険性

では、ポーカーにおいて生存者バイアスの影響を受けてしまうと、どのような悪影響があるのでしょうか?ここでは生存者バイアスの危険性について解説します。

真の実力者を見つけにくい

すでに解説した通り、World Series of Pokerで優勝したプレイヤーは世界からの注目を集めます。そのため、ポーカーの実力を上げたい人の中には、World Series of Pokerでの優勝者を参考にする人がたくさんいます。

しかし、「World Series of Pokerでの優勝=実力がある」というわけではありません。ポーカーはもちろん実力が大事ですが、時には運が重要なこともあります。そのため、World Series of Pokerではこれまで初心者が優勝してしまったこともあるのです。

生存者バイアスによってWorld Series of Pokerの優勝者を実際の実力を知らずに高く評価してしまうと、初心者からスキルを学ぼうとしているようなことになってしまうのです。

ポーカーで他のプレイヤーを参考にしたいのであれば、1つの実績のみを参考にするのではなく、幅広い視野で実績を確認しつつモデルとするプレイヤーを見つけることが必要です。

ポーカーの必勝法

ポーカーの必勝法にはいろいろなものがあり、ウェブサイトやYouTubeなどで紹介されています。このようなサイトではポーカーの必勝法がどのように役に立つか、というポジティブな面に焦点が当てられており、成功例ばかりが紹介されています。

しかし実際には、ポーカーをプレイする上で必勝法は絶対ではなく、プレイヤーとの相性やその時のゲームの流れによって効果が出たり、出なかったりします。生存者バイアスによってポーカーの必勝法で必ず勝てる、と思い込んでしまうと…思わぬ損失を被ってしまうこともあります。

ポーカーの必勝法を紹介しているサイトではおすすめのものを紹介しているので、そのリスクについて十分に解説されていないことがあります。そのため、ポーカーの必勝法を信じ切って依存してしまうのは危険だといえます。

成功者だけを信じてはいけない

ポーカーを始めようと検討しているとき、成功者の話ばかりを参考にしてしまってはいけません。Googleなどで「ポーカー 稼げる」と検索すると、多くの成功体験が見るかることでしょう。ポーカーによって生計を立てている人や、一攫千金を獲得した人など、いろいろな情報が見つかるはずです。

このような情報をうのみにしてポーカーを始めたとしても、同じように成功することができるとは限りません。むしろ、多くの人は最終的には失敗に終わることでしょう。

ネット上で成功体験が多く見つかるのは、人は自分が成功したことに対してその体験や知恵を共有したがるからです。一方で人は失敗した経験に関しては周囲と共有したがりません。そのため、実際にはポーカーで失敗した人の数が圧倒的に多いのに対して、ウェブ上では成功者の経験の方が多く見つかるため、たくさんの人がポーカーで成功しているかのように錯覚してしまうのです。

そのため、ポーカーをこれから始めようと検討しているのであれば、成功することを期待するばかりではなく、リスクに対しても理解する必要があります

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生存者バイアスを回避する方法

生存者バイアス 失敗例

ここまでの解説で、生存者バイアスによっていくつかのリスクがあることを理解していただけたことでしょう。では、どのようにして生存者バイアスを回避することができるのでしょうか?

ここでは生存者バイアスを回避する2つの方法を紹介します。

徹底した情報収集

生存者バイアスの原因の1つが、情報の偏りです。一部の情報によって導き出された情報を鵜呑みにしてしまうと、正しく状況を判断することができません。

そのため、何かしらの情報が提示されている場合は、それが何に基づいて導きされているのか、他のどのような事象があったのか、など様々な要素を検討する必要があります。

情報が提示された際に、単純にそれを信じてはいけません。まずは、提示された情報を疑うことから初めて、自分でも分析、調査を行う必要があります。そして、偏った情報に左右されることなく、客観的な視点から正しい結論にたどり着くように心掛けましょう

生存者バイアス リサーチ

あくまで一例と認識する

生存者バイアスによって成功者の体験がまるで絶対的であり、誰でも適応するかのようにとらえられます。しかし、実際には全員に適合するわけではなく、たまたまその方法がその人にあっていたため成功した、というケースがほとんどです。

そのため、成功例が取り上げられているからといって、それが自分にも当てはまるという考えは捨てるようにしましょう。

ポーカーだけではなく、ビジネスや恋愛など生活の様々な面での手法や戦略は、それぞれの人との相性があります。そのため、これらが自分にも適合すると考え、マネばかりするのは止めましょう。むしろ、他の人が失敗した例が自分にはうまく適合し、成功につながることもあります。

成功例と失敗例はともに平等に扱うことで、偏りのない情報を得ることができるのです。

生存者バイアスを克服しよう

生存者バイアスによって私たちは正しい判断ができなくなり、誤った情報に左右されてしまうことがあります。そのために情報を正しく判断するためには、自分自身でしっかりと分析を行い、偏りがないようにすることが大切です。

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