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マリア・コンニコワ|心理学博士・作家・プロポーカープレイヤー

マリア・コンニコワ氏とは

心理学博士・作家・プロポーカープレイヤーという3つの顔をもつ、ユニークなキャリアの持ち主マリア・コンニコワ(Maria Konnikova)氏をご存知でしょうか。彼女はポーカーを始めて、たったの約1年だけでプロポーカープレイヤーの仲間入りをはたすほどの実力の持ち主となったことで、その名を世界へ知らしめました。

マリアコニコヴァ ポーカープレイヤー

実のところ、彼女がポーカーを始めたのは最新書籍「The Biggest Bluff」のための調査だったことがきっかけと言います。本人も含めて、誰もまさかこれ程までの領域に達するとは思いも寄らなかったことでしょう。

ついには、2018年1月の「PokerStars Caribbean Adventureナショナルチャンピオンシップ」で290人ものプレイヤーを負かし、$84,600の賞金と先のトーナメント参加資金として$30,000を手にしたのです。この結果により、書籍出版を遅らせるとともに、ポーカーへの深みへはまっていくこととなりました。

そんな彼女を一流のポーカープレイヤーへ育て上げた、コーチとも呼べる存在だったのがERIK SEIDEL (エリック・サイデル)氏です。コンニコワ氏は、彼のことを世界一のコーチだと言及しています。

マリア・コンニコワ著「The Biggest Bluff」

彼女をポーカーの世界へと導くキッカケとなった書籍「The Biggest Bluff (ザ・ビッゲスト・ブラッフ)」は、いわゆるポーカーのルール本・攻略本のようなものではありません。この本は、ポーカーを学ぶというよりも「人生の運をいかにして操るか」というような内容です。

「ポーカーのスキルを学ぶことで、より良い人生のために、どのようなスキルに置き換えられるか」ということが書かれています。ポーカーの遊び方ではなく、世界の遊び方を学べる一冊と言えるでしょう。

上記でご紹介した「The Biggest Bluff (ザ・ビッゲスト・ブラッフ)」という本は、以下の黒い表紙にトランプが描かれているものです。その他にもthe New York Timesでベストセラーとなった「The Confidence Game (ザ・コンフィデンス・ゲーム)」と「Master-Mind (マスターマインド)」もコンニコワ氏の書籍です。

マリア・コンニコワ氏 人生の転機

彼女は幼少期に、まだロシアがソ連だった時代に家族でアメリカへ渡りました。そして大学へ進学し、作家としてのキャリアを築き始めたまでは順風満帆に人生を送っており、何不自由ない生活だったそうです。それがある時を境に、坂道を転がり落ちるようにどんどんと不運な人生へと一変していきました。

突如として襲ってきた母の失業から始まり、祖母の不慮の事故死、夫のスタートアップ企業の失敗と続いていきました。まさかの急展開により、彼女は一家の大黒柱になることを余儀なくされてしまいます。そしてそれだけでは終わらず、彼女自身も病いに苦しめられる日々が始まってしまいました。

そんなどん底とも言える状況下で、新作書籍のために調査することになったポーカーに触れる機会を得たことで、彼女の新たな人生が始まることとなったのです。

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マリア・コンニコワ氏の人生観とポーカー

コンニコワ氏は、ポーカーは非常にユニークなゲームであり、人生のようだとも述べています。類似する点として以下のようなことが挙げられます。

運とスキル

ポーカーは、ルーレットのような運だけで勝敗が決まるわけでもなく、他のゲームのように数学的な頭脳戦だけでもない。運もスキルも両方が必要とされるゲームで、人間社会の人生も同様であると彼女は考えています。

どんなにスキルを磨いても運に恵まれず大敗することもあれば、幸運に恵まれて大勝利をすることもあります。これを人生に置き換えて考えてみたらどうでしょうか。同じような経験があるのではありませんか?

例えば、猛勉強して挑んだ試験でもちょっとした不運に見舞われて落選してしまったり、スポーツで猛特訓して挑んだ試合も天候や会場に恵まれず敗退してしまった…なんていう経験が一度や二度あるのではないでしょうか。

情報量の少なさ

ポーカーをプレイするにあたり、確実な情報が少なすぎると感じませんか?その通りです。ポーカーにおいて確実な情報というのは自分の手持ちカードと表向きに公開されたカードの情報のみです。あとは確率論で考えたりと、推測から出てきた不確実な情報しかありません。

コンニコワ氏はこの点においても、人生と同じだと考えていました。この先の人生を予測することはできても、不確実でしかありません。彼女の過去の経験のように、母の失業や自身の発病など、人生は予期せぬ出来事の連続です。このような考えのもと、ポーカーと人生が同じようなものと考えたのです。

彼女は、ポーカーと人生が同じようなものだと感じたことから、ポーカーでゲームコントロールするように、人生の運もコントロールできないだろうか、と考え始めたのです。それにより、コンニコワ氏はポーカーから人生のスキルを学んでいきました。

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マリア・コンニコワ氏がポーカーから学んだこと

コンニコワ氏がポーカーから学んだもっとも大事なこととは、臆しない精神でした。結局ポーカーも人生と同様に、不確実なことが多い中で最良の決断を下してゲームに勝たなければいけません。

不確かでありながらも臆せず意思決定する心意気を、人生にも置き換えられると考えたのです。そして、ポーカーによって克服したと言います。以下、彼女の言葉を引用します。

私が学んだのは、ただのゲームのルールだけなく、自らの精神の複雑さと、意思決定の落とし穴だ。しかし一番の成果は、不確実性を恐れず受け入れるという、雑念の克服法がわかったことだ。マリア・コンニコワ

ポーカーは女性が有利?

世界的に見ても、ポーカーの世界で活躍しているのは圧倒的に男性が多いです。決して性差別をするわけではありませんが、コンニコワ氏は女性の方が良いポーカープレイヤーになる可能性が高いと言います。

その理由として、これまでの歴史でもわかるように男性がコントロールする社会において、女性はその社会の鍵となる物に敏感に対応してこなければいけませんでした。そのため女性の方が相手の感情を読み取る能力が高いように感じます。これは、生まれつき備わっているスキルというよりは、これまでの社会的歴史が女性を生き延びるためのメカニズムとして変化させたと考えています。

実際にコンニコワ氏が助けられたひとつのスキルとして、感情のコントロールする能力だと言います。これは普段男性は必要としない手法で、相手の心を読むことのスキルだと考えているそうです。ポーカーに少しでも興味のある女性は、これを機にチャレンジしてみてはいかがですか?

ちなみに彼女がプレイする上での必須アイテムがあります。以下より、詳細を是非チェックしてみてください!

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マリア・コンニコワ氏の運を操る方法

マリア・コンニコワ氏の記事を一度は目にしたことがある人であれば、この「運を操る」という部分に一番興味が湧いたのではないでしょうか。ポーカーから人生観は学べても、さすがに運を操るなんて無理ではないか、そう感じる方もいますよね。

コンニコワ氏がポーカーで運が見方をしてくれず落ち込んでいるときに、次のようなことを教わったそうです。

  1. 運に頼るのではなく、そのプロセスに集中することが大事
  2. 正しい意思判断ができたかどうかが重要で、それ以外は考えないこと

要は、ポーカーにせよ人生にせよ、自分でコントロールできない部分はたくさんあります。対戦相手がどんなプレイをして、ランダムに配られるカードの中からどれを手にするかなど、不確かで自分では制御しようがない事は考えるだけ無駄だというのです。

その部分を除いた場合、自分は果たして正しいプロセスのもと意思決定できたかが重要なことなのです。そこでミスが起これば、運とは関係なく勝ち目はなかったと言えます。

そうは言っても、運が向いていないときは運が悪かったせいだと思いたいものですよね。わかります。でもここでコンニコワ氏が強調したいのは、運が悪かったことを引きずらずに気持ちを切り替える精神面の強さが強運を生み出す一歩だということです。

どういうこと?と思われるでしょうが、要は運に頼るばかりで予期せぬ不運な事態に落ち込んだり、ネガティブになっていては運は離れる一方です。そういう事態でも心を切り替えて前向きに取り組むこと、そしてそれを発言すると運は次第に自分に向いてくるとのことです。

運を操るというよりは、自分の感情を操ることで運を引き寄せる、という考えが近いかもしれませんね。例えば、あることに対して不運にも失敗してしまった。でもまたチャレンジしようと心を切り替えて、かつ周りにも再チャレンジすることをアピールしたら、不思議と運や縁が向いてきた…なんてことありませんか?自分の経験でなくても、そういう話を耳にしたことはありませんか?

自己啓発本などでも提言されているのを目にしますが、結局は運を引きつけるのも手放すのも自分次第と言えるようです。いかに自分の感情をコントロールできるかが、一番の鍵となってくるというわけです。

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2008年より渡欧、某欧州国の大学へ入学。在学中は、法律・金融・賭博に関する研究・論文を執筆し、2012年に卒業。大学卒業後は、オンラインカジノの専属ライターとして経験を積む。現在は業界歴12年で、最新ニュース、カジノレビュー、ゲームガイド、仮想通貨など多岐に渡るコンテンツを独自の見解とともに配信。