映画「007 カジノ・ロワイヤル」|カジノ名作品のあらすじとネタバレ
最終更新日: 2021/02/04
カジノ映画でこの作品を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ジェームズ・ボンドが主人公の007シリーズの21作目。この映画でついに明らかになるのが、ジェームズ・ボンドの007になるまでの軌跡と最初のミッションです。テロリストを追い詰めるべく、大金をかけたカジノに挑むボンド。ラストは衝撃の展開に目が離せません。本記事では「007 カジノ・ロワイヤル」のあらすじとネタバレをご紹介します。
あらすじ
テロリストの追跡
映画はジェームズ・ボンドがプラハである男を殺すシーンから始まる。その男は英国の諜報機関M16のプラハ局長のドライデンで、敵に内部情報を販売していた裏切者。M16はその調査のためにボンドをドライデンの元へ派遣していた。二人の人間を暗殺した者に“00(ダブルオー)”というステータスと殺しのライセンスを与えるM16。問答の末、ボンドはドライデンとその手下を撃ち殺す。晴れて“00”ステータスとなったボンドが画面に映り、オープニングタイトルが流れる。
オープニングは映像・音楽ともに少し明るめでポップな印象。これまでの007のクールでモノクロなイメージとは異なり、新たな一面をみせています。
場面は変わりウガンダでは、テロリスト向けのプライベートバンカーであるル・シッフルが、ロード・レジスタンス・アーミーというテロ組織の長であるスティーブン・オバンノに投資の話を持ち掛けている。オバンノはル・シッフルに資金を預けるかどうか躊躇し、またこの二者の間を取り持つホワイト氏も、自らはただの仲介人であると主張していた。ル・シッフルは株式操作による資金のリータンを約束し、それに同意するオバンノ。ル・シッフルは自身の株式仲買人に電話をかけ、スカイフリート社の株を大量に空売りするよう依頼する。
一方、00ステータスの最初の任務としてマダガスカルに派遣されたボンド。目的はマダガスカルのテロリスト、モラカという男の捜査。モラカの様子をうかがっていたボンドだったが、ボンドに同行していたカーターがモラカに見つかってしまう。追撃戦の末モラカはNambutu国大使館へと逃げ込むが、最終的にボンドに撃たれて殺される。モラカの残したリュックサックの中から爆弾と携帯電話を見つけたボンドは、登録されていた謎の“ELLIPSIS”という連絡先を見つけ、携帯電話を持ち去った。
“ELLIPSIS” の発信元がバハマであることを突き止めたボンドは、発信元とモラカの関係性を探るべく現地へ向かい、そこでル・シッフルに雇われたアレックス・ディミトリオスと出会う。ディミトリオスの妻を誘惑し、彼がマイアミへ向かうことを聞き出したボンド。マイアミでディミトリオスを見つけたが、ボンドは争いの末、自主防衛のためディミトリオスを殺害する。そこで目撃したのが、モラカの代わりとしてル・シッフルに雇われたカルロスという男が、ディミトリオスの持っていた謎のバッグを持ち去るところだった。ボンドはカルロスを追い、マイアミ国際空港へたどり着く。
空港ではカルロスがセキュリティーコード“ELLIPSIS”を使って関係者区域へと侵入していた。一方ボンドはM16の局長のMからの電話を受け、カルロスがル・シッフルに頼まれてスカイフリート社の航空機を爆破することを知る。カルロスが航空機を爆破する一歩手前で阻止するボンド。カルロスの持っていた爆破装置をカルロス自身に取り付けていたため、彼は自爆してしまう。
ル・シッフルはカルロスによるスカイフリート社爆破の計画が失敗したのは、ディミトリオスの妻が喋ったからと思い込み、彼女を殺害。ル・シッフルの目的はスカイフリート社の株を大量に空売りし、航空機爆破で倒産させた後、その株を安く買い戻すことだった。一億ドルもの損失を被り、テロ組織から資金の返還を迫られていたル・シッフルは、それを挽回するためモンテネグロのカジノ・ロワイヤルで高額ポーカーに乗り出した。その情報を聞きつけたMは、大金がテロリストに渡るのを阻止するため、ボンドにポーカーゲームへの参加を指示。そこでボンドのパートナーとして財務省からヴェスパー・リンドという女が派遣された。二人はディナーを共にし、ヴェスパーはボンドの冷酷で他人に心を開かない性格に軽蔑の言葉を浴びせた。
カジノシーン&バトル
ボンドとヴェスパーは夫婦になりすましてモンテネグロへ向かい、現地でル・シッフルを監視していたというM16エージェントのマティスと合流する。ボンドは仮名を使いル・シッフルや他の参加者と対面。参加者10人分の参加費はスイスの銀行に預託され、勝者がゲーム終了後に引き出せるよう設定された。引き出し方法は、参加者全員が事前に個人パスワードと振込先口座番号を設定しておき、勝者のみがそれらをゲーム終了後に入力するというもの。口座番号はヴェスパー、個人パスワードはボンドのみが知るなかで、ゲームがスタートした。
始めの一手で、ボンドはル・シッフルがブラッフィングする際に左手を額に近づける癖がある事を見抜く。その後多数のラウンドを経てゲームは休憩に入り、ボンドとヴェスパーはホテルの部屋へと戻った。一方、同じく部屋に戻ろうとしたところ、資金の返還を迫っていたオバンノと鉢合わせてしまうル・シッフル。オバンノはル・シッフルの部屋にいたバレンカの腕を切り落とすと脅し、バレンカの叫び声を聞いたボンドとヴェスパーは逃げて身を隠そうとするが、オバンノの手下に見つかってしまう。結局、もみ合いの末にボンドはオバンノの手下を殺し、さらにヴェスパーの手を借りてオバンノをも撃ち殺す。
ヴェスパーから連絡を受けたマティスは、オバンノとその手下の死体をル・シッフルの手下の車のトランクに入れ、ル・シッフル側に殺しの濡れ衣を着させた。その後ふたたびポーカーセッションを終えたボンドが部屋に戻ると、オバンノらとの乱闘にショックを受けて涙するヴェスパーの姿が。ボンドは安心させようと、そっとヴェエスパーに寄り添う。
翌日、ポーカーゲームの続きにて、ボンドはル・シッフルのブラフを読み間違え、賭け金の全てを失ってしまう。そこで正体を現したのが同じくゲームに参加していたとある男。フェリックス・ライターと名乗るその男は、ボンドと同じく、ル・シッフルがこのゲームに勝つのを阻止するためCIAから派遣されたとのこと。彼はボンドのポーカーセンスを見抜き、ボンドならル・シッフルに勝てると確信。ライターはボンドに対し、ボンドをゲームに再度参加させる代わりに、ル・シッフルをCIAに引き渡すという条件を提示した。
ライターに同意してポーカーに再度挑んだボンドは、徐々にル・シッフルに脅威を与えて行く。しかし、実はボンドの酒に毒を盛っていたル・シッフル。具合が悪くなったボンドは意識を失ってしまうが、そこに登場したのがヴェスパー。ヴェスパーは意識を失っているボンド見つけ、除細動器を使ってボンドを救い、ボンドは九死に一生を得る。朦朧としながらもポーカーゲームへと戻るボンド。ストレート・フラッシュで見事にゲームに勝ち、一方のル・シッフルは賭け金すべてを負けてしまう。
ネタバレ
衝撃のエンディング
ゲームの終了後、ボンドとヴェスパーがディナーを摂っているところへマティスから連絡が入り、ル・シッフルがCIAに捕まった事が伝えられる。しかし、その後席を立ったヴェスパーは、ル・シッフルに拉致されてしまう。アストンマーチンで必死にル・シフルを追いかけるボンドだったが、道の真ん中に縛られ寝かされているヴェスパーに気づき、大きくハンドルを切る。その結果車は横転して大破し、ボンドはル・シフルとその仲間たちに連れて行かれる。その際、マティスがル・シッフルの仲間であったことを知るボンド。
そのまま近くの蒸気船に連れて行かれたボンドとヴェスパーは隔離され、ボンドは椅子に縛り付けられ拷問される。ル・シッフルはポーカーの勝利金を得るため、ボンドにパスワードを吐かせようとするが、ボンドはこれを拒絶。ル・シフルがとうとうナイフを取り出しボンドを殺そうとしたその時、外で銃声が鳴り響き、ある人物が入って来る。それはオバンノとル・シッフルの取引を仲介していたホワイト氏。ル・シッフルはひどく慌てた様子を見せ、勝利金を手にしたらホワイト氏に受け渡すことを伝えて命乞いをするが、ホワイト氏は「我々にとって金より大切なものは、誰を信頼するかだ」と言い放ち、ル・シッフルを銃殺する。
病院のベッドで目を覚ますボンド。意識をはっきりと取り戻したあとにマティスの裏切りを告発し、マティスはM16のエージェントらに連行される。その後ヴェスパーがボンドの元を訪れ、二人は互いに愛を告白し合う。ボンドの元を訪れたスイスの銀行員にボンドが伝えたパスワードは、ヴェスパーの名前。ボンドはM16のサービスを辞め、ヴェスパーと共に旅に出ることを約束する。
二人の旅先のベニスにて、ヴェスパーはスイス銀行から得た勝利金を引き出すと言い、ボンドと別行動を取っていた。直後、ボンドの元にMから電話が入る。その内容はなんと、勝利金の引き出しについて。Mの話とはつじつまの合わないヴェスパーの行動から、彼女は裏切者であることが判明してしまう。
ボンドはヴェスパーを尾行し、彼女がル・シッフルを雇っていたテロリストグループと接触しているところを目撃する。その後、その男らに見つかったボンドは、彼らと激しい銃撃戦を繰り広げる。ボンドは銃撃戦の末に男らを殺害しヴェスパーを奪還するものの、ヴェスパーは自分を責め、ボンドに許しを乞いつつ自殺してしまいう。ボンドはのちに、ヴェスパーはテロ組織に恋人を人質にとられ、脅迫されていたことを知る。彼女の遺品を引き取ったボンド。携帯電話の通話記録から、ヴェスパーがボンドのためにあえて消さずにいたホワイト氏の番号を見つけた。ホワイト氏が黒幕だと確信したボンドは、ホワイト氏に電話をかける。
場面は変わり、ホワイト氏がイタリアの豪邸の前に車を停める。かかって来た電話に応答し、相手に名乗るよう促したその瞬間、足を撃たれ倒れたホワイト氏。必死に豪邸の入り口に向かって這う彼が、ふと上を見上げたとき、そこにいたのはボンド。ボンドの「ボンド。ジェームズ・ボンドだ。」のセリフの直後、エンドロールが流れる。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ドラマチックな展開に加えてアクションも満載なので、大きなスクリーンで固唾をのんで観るべき作品と言えるでしょう。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドにキャスティングされた当初は大ブーイングが起きましたが、この作品を見終わる頃には「次回作もダニエル・クレイグの演じるボンドが見たい!」という声も多くあったようです。古くの007シリーズファンをも虜にする作品に仕上がっていると言えるでしょう。
また、本作品のカジノゲームとして取り上げられ、話題になったポーカーの一種「テキサスホールデム」。ポーカーそのものや、テキサスホールデムについて詳しく知りたい方は、この機会に是非チェックしてみましょう。
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その他 カジノ映画
本作品の他にも、カジノにまつわる映画はたくさんあります。よりゲームにフォーカスした作品や、カジノの裏社会やディーラーからの視点で描かれた作品など。気になる方は是非チェックしてみましょう!
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