イーサリアム(Ethereum)とは?|基礎知識・メリットを徹底解説!
最終更新日: 2024/11/06
「イーサリアムって聞いたことあるけど、詳しく知らない…」なんて方も多いのでは?
ここでは、まったく知識のない方でもわかりやすいように詳しく解説していきます。イーサリアムの基礎知識をはじめ、メリットや今後の将来性について徹底解説!
既に知っている方もおさらいしてみましょう。
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イーサリアムとは?
イーサリアムの概要
「イーサリアム(Ethereum)」とは、世界に広く知られているブロックチェーンプラットフォームです。
ヴィタリック・ブテリン氏によって開発され、2015から一般に利用されるようになりました。
イーサリアムのプラットフォームでは、アプリ開発や仮想通貨(ETHER/ETH)の供給や取引が行われています。
発行されている仮想通貨ETHER (ETH) は、2020年4月14日時点では、時価総額が約 177.6 億ドル(約 2 兆円)で、仮想通貨の時価総額ランキングでは誰もが知る第 1 位のビットコインに次いで 2 位にランクインしています。
イーサリアムは一つの組織や企業が運営しているのではなく、個人間での共同運営がなされています。
また、プログラムが可能なプラットフォームなので、世界中の開発者がイーサリアムを使った新しいアプリケーションを開発しています。
現在、様々な仮想通貨ウォレットやゲームなどのアプリケーションが存在しています。
開発者、採掘者、ゲーマーなどで形成された世界最大規模のブロックチェーンコミュニティーを誇るイーサリアム。その特徴を詳しく見て行きましょう。
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イーサリアムは非中央集権型プラットフォーム
イーサリアムというプラットフォームは、「非中央集権型」のプラットフォームです。
政府や企業といった運営母体を持つ「中央集権型」に対し、「非中央集権型」は運営母体を担う組織は持たず、個人間(ピアツーピア)でその仕組みを共同運営しています。
非中央集権型であるということは、アプリやプログラムの開発もユーザーに任されているという事です。
イーサリアムの仮想通貨であるETHERも、ネットワークそのものの中で発掘され、供給がなされています。
中央集権型の場合は、運営母体がユーザーの自動引き落としや月次送金など全ての取引を管理し実行します。
取引はその運営母体に依存しているため、この運営母体が正常に機能しない限り、ユーザーの取引は成立しません。
それらの取引などをユーザーがアプリとしてプログラムし、管理者不在で実行できるようにしたのが非中央集権型のプラットフォームです。
これはイーサリアムの最大の特徴と言えるでしょう。
非中央集権型のプラットフォームでは意思決定も分散されます。何かを決める際は多数のユーザーから投票などを行います。
イーサリアムはこれを実現するため、オープンソースという手法(システムの中身のプログラムコードを外部に一般公開する方法)を使い、万人へ情報公開をおこなっています。
こうして、民主的で透明性のある意思決定を行っています。
さらにイーサリアムは、非中央集権型であることで、現状の運営が破たんした場合も運営がストップする心配はありません。
ソースコードなど運営に必要な情報が一般公開されているので、新しい運営が事業を継承できるのです。
中央集権型の場合はソースコードが非公開のため、別の媒体が運営を継承することはできません。こうした安定感もイーサリアムの特徴です。
イーサリアムのメリット
取引上のリスクを回避できる
皆さんは「スマートコントラクト」という取引条件についてご存知でしょうか。オンライン上の仮想通貨取引は、特に初心者にとっては心配が付きものです。
イーサリアムでは、スマートコントラクトという方法を使って、仮想通貨における不正取引のリスクを回避しています。
具体的には、取引内容をあらかじめ決定し、その取り決めのとおりに自動的に取引が実行されます。
例えば、Aさんが自分の持つイーサリアムコインをBさんの持つビットコインと交換したいとしましょう。
AさんがBさんに100 ETHを払い、引き換えにBさんがAさんに3 BTC払う必要があるとします。
通常の取引の場合、どちらかが先に送金をし、相手はそれを確認してから自分の分を送金する流れになりますが、そこには持ち逃げをされるリスクが少なからずあります。
こんな時、スマートコントラクトを使い、あらかじめ「AさんからBさんへ100 ETH送金し、同時にBさんからAさんへ3 BTC送金する」という取り決めを設定しておきます。
こうすることで、システムが両方の送金を実行します。両方の送金が成功した場合のみ取引が成立する仕組みのため、持ち逃げをされる心配がありません。
このスマートコントラクトという取引条件を初めて起用し、現在もスマートコントラクトが使える仮想通貨プラットフォームの最大手なのがイーサリアムなのです。
イーサリアム以外のプラットフォームや仮想通貨では実現が難しいため、「スマートコントラクトのイーサリアム」として知られています。
多種多様なアプリがある
イーサリアムのプラットフォーム上では、開発者が無数のアルゴリズムの計算を駆使して様々なアプリケーションを構築しています。これらのアプリケーションを「分散型アプリケーション (DAPP)」といいます。
開発者が自由に分散し、各々にアプリケーションをアップロードしているのです。これらのアプリケーションは一度アップロードされると必ずプログラムどおりに作動します。
また管理する母体が無いためアプリ上の取引も透明であり、ハッキングのリスクも下がります。
利用できるアプリケーションの安定性が確保されている点はイーサリアムを使う際の大きなメリットです。
イーサリアム上でアプリを開発する開発者は世界中で何千人にも上ります。
現在利用可能なアプリだけでも、便利で実用的なものがたくさんあります。
現在利用できるアプリケーションの例:
- 仮想通貨ウォレット
- 個人間やマーチャントへの支払いが直接できます。ETHの生成時間はビットコインの10分に1回より遥かに速い15秒に1回で、少額な決済に便利です。
- 金融アプリケーション
- デジタルアセットの借り入、貸し出し、運用などができます。
- 分散型マーケット
- 様々なアセットをマーケット上で取引できます。デジタルアセットやデータなど、従来の金融市場では取引できないアセットを扱うことができます。
- ゲーム
- ゲーム内でアセットを貯めたり、出金したりすることができます。
イーサリアム 今後の将来性
イーサリアムのアップデートから見る将来性
イーサリアムはシステムアップデートを経て進化し続けています。イーサリアムの将来性を考える際には、そのアップデートについて知る必要があります。
イーサリアムは四段階のシステムアップデートを経て完成する設定になっています。それぞれのアップデートには “Frontier” “Homestead” “Metropolis” “Serenity” の名称が付けられています。
2020年4月現在、アップデートは三つ目の“Metropolis” まで完了しており、四つ目の“Serenity”のアップデートを経て、イーサリアムは一旦完成形となります。
各アップデートの詳細は以下のとおりです。
- Frontier
- 開始ブロック数:0
- フルノードの実装に焦点が置かれたもの
- Homestead
- 開始ブロック数:1,150,000
- 分散型アプリケーションの開発を可能としたもの
- Metropolis
- 開始ブロック数:4,370,000
- 最終アップデート Serenity の準備や匿名性の強化をしたもの
- ByzantiumとConstantino-pleに分かれており、Byzantium は2017年10月に完了、Constantino-ple は2019年3月に実装されました
- Serenity
- 開始ブロック数:未定
- マイニングの電力消費量の減少につなげ、より分散的なマイニングを可能にするもの
これらのアップデートがなぜイーサリアムの将来性と関係するかというと、じつはイーサリアムはアップデートを機に毎度価格を上昇させているからなのです。
アップデートが起こる度に一時的な時価の急落はあるものの、その後は毎回長期的な上昇を見せています。
現時点で四つ目のアップデートを控えているということは、次回の最終アップデートでさらなる価格高騰が期待できます。
さらに、アップデートというアプローチ自体にも、安定を組み込む動きが見られます。
ブロックチェーンの開発者が年に一度だけ集まるサミッ「DDEVCON4」では、2018年にイーサリアム開発者のヴィタリック・ブテリン氏が登場し、“Metropolis” から “Serenity”への移行について言及しています。
ブテリン氏は、Serenityへ移行する際に全ての取引が問題なく稼働するためのEthereum 1Xというプロジェクトについて検討していると発言しており、大きなアップデートにも耐えられるシステムを構築すると見られています。
Serenityの実装時期は未定なので、それまでにEthereum 1Xが導入される可能性は十分あると考えられています。
ブロックチェーンプラットフォームの将来性には不確実なことが多いですが、イーサリアムのアップデートから見ると、来たるSerenityの実装により、ETHERの将来性は確かなものだと言えます。
これに加え、Ethereum 1Xにより安定した環境のもとアップデートが行われた場合は、さらに安心して今後の利用ができるのではないでしょうか。
その他から見るイーサリアムの将来性
イーサリアムのアップデートによるETHERの高騰については先述しましたが、アップデートと関係なくとも、外部組織との提携や更なるアプリ開発プロジェクトを経て、今後のETHERの価値は高騰すると言われています。
仮想通貨の市場は2018年の終わりごろにかけて低迷しましたが、今後は好転していくとの声が多くあります。
さらに、フィンテックプロバイダーであるCinnober社の仮想通貨リサーチャーであるエリック・ウォール氏は次のように指摘しています。
「過去数年で大成功し、多額のETHERを得た数々のブロックチェーンプロジェクトが、そのデジタルアセットを仮想通貨市場に投入した。これにより、取引がより活発になるだろう。」
他にも、仮想通貨長者でありイーサリアムの投資家であるマイケル・ノボグラッツ氏をはじめ、ETHERの価値が上昇するという見方を数多くの専門家が示しています。
イーサリアムの半減期
半減期とは
仮想通貨の半減期(Halving)とは、新規ブロック生成時のブロック報酬が半分になるイベントを指します。
これは一部の仮想通貨に対して、通貨の価値の下落を防ぐため、インフレを抑える手段として設定されているものです。
仮想通貨の世界では、新しい仮想通貨の採掘(マイニング)をするマイナーは、ブロックを生成する度にマイニング報酬を受け取ります。
半減期は、このマイナーの受け取る報酬が半分に下げられます。
通常仮想通貨のネットワークでは、ある決められたブロック発行数ごとに「半減期」が起こるよう、あらかじめプログラムされています。
半減期により報酬の半減を繰り返し、最終的にイニングへの報酬がゼロになる仕組みです。
こうして供給量が減少しつつ、採掘される仮想通貨がより希少になり、最終的に最大発行量に到達します。
イーサリアムは半減期なし
イーサリアムには、上記で説明した発行上限がありません。同時に、発行枚数が増えるに従って供給量が減らされていく半減期もありません。
半減期が無いので、必然的にマイニングの報酬も減少しません。このため、長期間にわたりイーサリアムを採掘するマイナーがたくさん存在し、供給の安定は続くと見られています。
このため、半減期を設けている他の仮想通貨と比べ、より安定した価格を維持しやすいと言われています。
半減期のないイーサリアムですが、先述のとおり意思決定は分散型で、ユーザー投票などで物事が決まります。
このため、今後のユーザーの声や仮想通貨情勢の変動により、半減期が設けられる可能性もあります。
また、イーサリアム自体に半減期が無くとも、ほかの仮想通貨の半減期が市場に影響をもたらすことがあります。
イーサリアムのユーザーは、常に他の仮想通貨の動向についてアンテナを張っておくことも大切です。
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