フィギュアスケートの世界一を決める大会「世界フィギュア2023」が日本時間2023年3月22日(水)～3月26日(日)の日程でさいたまスーパーアリーナで開催されます。
日本でのホーム開催となる今回の世界フィギュア2023には日本から女子は坂本花織選手、三原舞依選手、渡辺倫果選手、男子は宇野昌磨選手、山本草太選手、友野一希選手、アイスダンスは村元哉中/高橋大輔組、ペアは三浦璃来/木原龍一組の計10名が出場します。
この記事では、世界フィギュアスケート選手権2023の概要から出場選手、結果速報、ブックメーカーにまつわる情報を提供します。
新着情報
UPDATE 3月25日
アイスダンスのフリーダンス・男子フリースケーティングが終了しました。詳細は【戦評】をチェック！
UPDATE 3月24日
アイスダンスのショートプログラム・女子フリースケーティングが終了しました。詳細は【戦評】をチェック！
UPDATE 3月23日
ペアのフリースケーティング・男子のショートプログラムが終了しました。詳細は【戦評】をチェック！
UPDATE 3月22日
ペア・女子シングルのショートプログラムが終了しました。詳細は【戦評】をチェック！
NEW 3月22日
キスアンドクライのコーチと選手の間に設けられていた透明のプラスチック製パーテンション（隔て）がなくなりました。
NEW 3月21日
以前まで飛沫感染予防のために義務付けられていたマスクの着用や声援などの規制が、今大会からなくなりました。
なお、演技終了後にリンクに投げ込まれていたプレゼントや花束については、引き続き禁止となりますので、現地まで応援に行かれる方は ISU 世界フィギュアスケート選手権2023 に記載されている注意事項をご確認の上観戦することをおすすめします。
監修者
ライター
世界フィギュアスケート選手権2023 概要
日本代表の坂本花織と宇野昌磨は2連覇のかかる大会となっており、昨シーズンから調子が上がってきた、りくりゅうペア（三浦璃来/木原龍一組）の日本史上初のペア初優勝と年間グランドスラムの達成にも注目です。
■開催期間
2023年3月22日(水)～3月26日(日)
■開催場所
さいたまスーパーアリーナ
■日本出場選手（補欠選手含む）
| 競技種目 | 選手名 |
| 女子シングル | 坂本花織・三原舞依・渡辺倫果 |
| ▶︎女子補欠 | 吉田陽菜・千葉百音・河辺愛菜 |
| 男子シングル | 宇野昌磨・山本草太・友野一希 |
| ▶︎男子補欠 | 佐藤駿・島田高志郎・三浦佳生 |
| ペア | 三浦璃来/木原龍一 |
| ▶︎ペア補欠 | なし |
| アイスダンス | 村元哉中/高橋大輔 |
| ▶︎アイスダンス補欠 | 小松原美里/小松原尊 |
世界フィギュア2023 日程
全カテゴリーを開始順（日本時間）で記載していきます。
日本の選手が滑走するカテゴリーには赤字でハイライトされています。
●3月22日（水）
11:00〜ペア ショートプログラム
15:00〜オープニングセレモニー
15:50〜女子シングル ショートプログラム
●3月23日（木）
11:00〜ペア フリースケーティング
15:56〜男子シングル ショートプログラム
●3月24日（金）
11:00〜アイスダンス リズムダンス
17:20〜女子シングル フリースケーティング
●3月25日（土）
12:30〜アイスダンス フリーダンス
17:20〜男子シングル フリースケーティング
●3月26日（日）
15:00〜エキシビション
※上記スケジュールはあくまでも予定となっており、選手や組の棄権などにより競技時間が予告なく変更される可能性がありますので、ご注意ください。
世界フィギュア2023 表彰式
この大会の各種目の表彰式は、各フリースケーティング/フリーダンスの競技が終了次第、表彰式のセッティングが行われ、メダル授与の流れになります。
表彰式は、有料チャンネルのFODプレミアムで視聴することが可能です。
地上波で表彰式が映されることもありますが、一部抜粋や日本代表のみを切り取ったシーンとなる可能性があります。
世界フィギュア2023 注目選手
ホーム開催ということで多くのファンが会場まで足を運び、さらに今大会から声を出しての応援が可能になったのもあり、過去の大会の中で一番の盛り上がりを見せることは間違いありません。
総勢125名/組で開催し世界フィギュアは、初出場、初優勝、連覇などを狙う選手がさまざまいる中で、編集長が思う今大会期待の選手を各種目ごとにピックアップしました。
※ペアとアイスダンスは1組＝1名の計算になっています。
世界フィギュア2023 女子シングル
坂本花織（日本）
2000年4月9日 兵庫県神戸市出身 シスメックス所属
ショートプログラム：ジャネットジャクソンメドレー
フリープログラム：Sia – Elastic Heart
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 236.09 | 世界選手権2022 |
| PB ショート | 80.32 | 世界選手権2022 |
| PB フリー | 155.77 | 世界選手権2022 |
| SB ショート/フリー | 217.61 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB ショート | 75.86 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB フリー | 145.89 | グランプリスケートアメリカ2022 |
三原舞依（日本）
1999年08月22日 兵庫県神戸市出身 シスメックス所属
ショートプログラム：戦場のメリークリスマス
フリープログラム：恋は魔術師
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 218.03 | 四大陸選手権2022 |
| PB ショート | 74.58 | グランプリファイナル2022/2023 |
| PB フリー | 145.41 | 四大陸選手権2022 |
| SB ショート/フリー | 217.43 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
| SB ショート | 74.58 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB フリー | 145.20 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
渡辺倫果（日本）
2002年07月19日 千葉県出身 TOKIOｲﾝｶﾗﾐ/法政大学所属
ショートプログラム：El Tango de Roxanne
フリープログラム：仁
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 213.14 | ロンバルディア杯2022 |
| PB ショート | 72.58 | グランプリファイナル2022/2023 |
| PB フリー | 146.31 | ロンバルディア杯2022 |
| SB ショート/フリー | 213.14 | ロンバルディア杯2022 |
| SB ショート | 72.58 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB フリー | 146.31 | ロンバルディア杯2022 |
イザボー・レヴィト/Isabeau LEVITO（アメリカ）
2007年3月3日 ペンシルベニア州フィラデルフィア出身 Skating Club of Southern NJ所属
ショートプログラム：Yasmin Levy – Una Noche Mas
フリープログラム：Catalina Caraus, Eugen Doga – Dulsea Si Tandra Mea Fiara (My Sweet and Tender Beast)
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 215.74 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
| PB ショート | 72.50 | 世界ジュニア選手権2022 |
| PB フリー | 143.68 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
| SB ショート/フリー | 215.74 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
| SB ショート | 72.06 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
| SB フリー | 143.68 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
ルナ・ヘンドリックス/Loena HENDRICKX（ベルギー）
1999年11月5日 ベルギー・トゥルンホウト出身 N.O.T. Turnhout所属
ショートプログラム：Inna – Si Mama
フリープログラム：Karl Hugo – Heaven
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 219.05 | グランプリイタリア大会2021 |
| PB ショート | 76.25 | 欧州選手権2022 |
| PB フリー | 145.53 | グランプリイタリア大会2021 |
| SB ショート/フリー | 216.34 | グランプリフランス大会2022 |
| SB ショート | 76.19 | ネーベルホルン杯2022 |
| SB フリー | 143.59 | グランプリフランス大会2022 |
キム・イェリム/Yelim KIM（韓国）
2003年1月23日 韓国・ソウル出身
ショートプログラム：Max Richter – Mercy
フリープログラム：Hagood Hardy – Summer Of 42
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 213.97 | フィンランディア杯2022 |
| PB ショート | 73.63 | 世界選手権2021 |
| PB フリー | 142.09 | フィンランディア杯2022 |
| SB ショート/フリー | 213.97 | フィンランディア杯2022 |
| SB ショート | 72.84 | 四大陸選手権2023 |
| SB フリー | 142.09 | フィンランディア杯2022 |
イ・ヘイン/Haein LEE（韓国）
2005年4月16日 韓国・テジョン出身 Korea Skating Union所属
ショートプログラム：Eric Radford – Storm
フリープログラム：Andrew Lloyd Webber – Phantom of the Opera
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 213.52 | 四大陸選手権2022 |
| PB ショート | 70.08 | 世界ジュニア選手権2020 |
| PB フリー | 143.55 | 四大陸選手権2022 |
| SB ショート/フリー | 210.84 | 四大陸選手権2023 |
| SB ショート | 69.13 | 四大陸選手権2023 |
| SB フリー | 141.71 | 四大陸選手権2023 |
世界フィギュア2023 男子シングル
宇野昌磨（日本）
1997年12月17日 愛知県名古屋市出身 トヨタ自動車所属
ショートプログラム：John Mayer – Gravity
フリープログラム：Johann Sebastian Bach – G線上のアリア等
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 312.48 | 世界選手権2022 |
| PB ショート | 109.63 | 世界選手権2022 |
| PB フリー | 204.47 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB ショート/フリー | 304.46 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB ショート | 99.99 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB フリー | 204.47 | グランプリファイナル2022/2023 |
山本草太（日本）
2000年1月10日 大阪府岸和田市出身 中京大学所属
ショートプログラム：Michael Bolton, John Lennon, Paul McCartney – Yesterday
フリープログラム：Sergei Rachmaninov – ピアノ協奏曲第2番
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 274.35 | グランプリファイナル2022/2023 |
| PB ショート | 96.49 | グランプリNHK杯2022 |
| PB フリー | 179.49 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB ショート/フリー | 274.35 | グランプリファイナル2022/2023 |
| SB ショート | 96.49 | グランプリNHK杯2022 |
| SB フリー | 179.49 | グランプリファイナル2022/2023 |
友野一希（日本）
1998年5月15日 大阪府堺市出身 上野芝スケートクラブ所属
ショートプログラム：Sam Taylor, Billy C.Farlow – Happy Jazz
フリープログラム：Johann Strauss II – 【こうもり】序曲
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 269.37 | 世界選手権2022 |
| PB ショート | 101.12 | 世界選手権2022 |
| PB フリー | 171.89 | 四大陸選手権2022 |
| SB ショート/フリー | 251.83 | グランプリNHK杯2022 |
| SB ショート | 89.46 | グランプリフランス大会2022 |
| SB フリー | 166.76 | グランプリNHK杯2022 |
イリア・マリニン/Ilia MALININ（アメリカ）
2004年12月2日 バージニア州フェアファックス出身 Washington FSC所属
ショートプログラム：Garou – I Put A Spell On You
フリープログラム：Labrinth – Euphoriaサウンドトラック
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 280.37 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| PB ショート | 100.16 | 世界選手権2022 |
| PB フリー | 194.29 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB ショート/フリー | 280.37 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB ショート | 86.08 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB フリー | 194.29 | グランプリスケートアメリカ2022 |
ジェイソン・ブラウン/Jason BROWN（アメリカ）
1994年12月15日 カリフォルニア州ロサンゼルス出身 Skokie Valley FSC所属
ショートプログラム：Alexei Kosenko – Melancholy
フリープログラム：Josh Groban – The Impossible Dream
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 281.24 | 冬季 北京五輪2022 |
| PB ショート | 97.24 | 冬季 北京五輪2022 |
| PB フリー | 184.00 | 冬季 北京五輪2022 |
| SB ショート/フリー | – | – |
| SB ショート | – | – |
| SB フリー | – | – |
ダニエル・グラッスル/Daniel GRASSL（イタリア）
2002年4月4日 イタリア・メラーノ出身 G.S. Fiamme Oro Moena所属
ショートプログラム：Aquilo – Silhouette
フリープログラム：Guy Skornik & Zab Skornik – Struggling Brain
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 278.07 | 冬季 北京五輪2022 |
| PB ショート | 97.62 | 世界選手権2022 |
| PB フリー | 187.43 | 冬季 北京五輪2022 |
| SB ショート/フリー | 264.35 | MKジョン・ウィルソン杯2022 |
| SB ショート | 88.43 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB フリー | 181.32 | ワルシャワ杯2022 |
マッテオ・リッツオ/Matteo RIZZO（イタリア）
1998年9月5日 イタリア・ローマ出身 G.S. Fiamme Azzurre所属
ショートプログラム：Maneskin – Le parole lontane
フリープログラム：Bruno Mars – Talking to the Moon
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 260.53 | 国別対抗戦2019 |
| PB ショート | 93.37 | 世界選手権2019 |
| PB フリー | 176.18 | フィンランディア杯2021 |
| SB ショート/フリー | 259.92 | 欧州選手権2023 |
| SB ショート | 86.46 | 欧州選手権2023 |
| SB フリー | 173.46 | 欧州選手権2023 |
アダム・シャオ・イム・ファ/Adam SIAO HIM FA（フランス）
2001年1月31日 フランス・ボルドー出身 Nice Baie des Anges所属
ショートプログラム：Ezio Bosso – Rain, In Your Black Eyes
フリープログラム：Cédric Tour – Horizons
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 268.98 | グランプリフランス大会2022 |
| PB ショート | 96.53 | 欧州選手権2023 |
| PB フリー | 180.98 | グランプリフランス大会2022 |
| SB ショート/フリー | 268.98 | グランプリフランス大会2022 |
| SB ショート | 96.53 | 欧州選手権2023 |
| SB フリー | 180.98 | グランプリフランス大会2022 |
チャ・ジュンファン/Junhwan CHA（韓国）
2001年10月21日 韓国・ソウル出身 Toronto Cricket Skating & Curling Club所属
ショートプログラム：マイケルジャクソン – リミックス
フリープログラム：007 – サウンドトラックGun Barrelなど
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 282.38 | 冬季 北京五輪2022 |
| PB ショート | 99.51 | 冬季 北京五輪2022 |
| PB フリー | 182.87 | 冬季 北京五輪2022 |
| SB ショート/フリー | 264.05 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB ショート | 94.44 | グランプリスケートアメリカ2022 |
| SB フリー | 174.41 | グランプリNHK杯2022 |
キーガン・メッシング/Keegan MESSING（カナダ）
1992年1月23日 アメリカ・ガードウッド出身 Ice Palace FSC Edmonton所属
ショートプログラム：Mika – Grace Kelly
フリープログラム：Drew Pearson & Greg Holden – Home
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 275.57 | 四大陸選手権2023 |
| PB ショート | 96.34 | グランプリスケートアメリカ2019 |
| PB フリー | 188.87 | 四大陸選手権2023 |
| SB ショート/フリー | 275.57 | 四大陸選手権2023 |
| SB ショート | 86.70 | 四大陸選手権2023 |
| SB フリー | 188.87 | 四大陸選手権2023 |
世界フィギュア2023 ペア
三浦璃来&木原龍一（日本）
（三浦）2001年12月17日 兵庫県宝塚市出身 木下グループ所属
（木原）1992年08月22日 愛知県東海市出身 木下グループ所属
ショートプログラム：Elvis Presley, Marcus Mumford, Oscar Greeley Clendenning Hammerstein ll & Richard Rodgers – You’ll Never Walk Alone
フリープログラム：Karl Hugo – Shared Tenderness
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB ショート/フリー | 216.16 | グランプリNHK杯2022 |
| PB ショート | 78.25 | グランプリNHK杯2022 |
| PB フリー | 141.04 | 冬季 北京五輪2022 |
| SB ショート/フリー | 216.16 | グランプリNHK杯2022 |
| SB ショート | 78.25 | グランプリNHK杯2022 |
| SB フリー | 138.63 | グランプリスケートカナダ2022 |
世界フィギュア2023 アイスダンス
村元哉中&高橋大輔（日本）
（村元）1993年03月03日 兵庫県神戸市出身 関西大学KFSC所属
（高橋）1986年03月16日 岡山県倉敷市出身 関西大学KFSC所属
リズムダンス：Miami Sound Machine, Gloria Estefan, Psyk, Enrique Garcia – Salsa: Conga/Rhythm Is Gonna Get You Remix
フリーダンス：Julian Lloyd Webber, Sarah Chang, Andrew Lloyd Webber, John Fraser – Phantasia
| 記録 | スコア | 対象大会 |
| PB リズム/フリー | 190.16 | ワルシャワ杯2021 |
| PB リズム | 79.56 | デニステンメモリアルチャレンジ2022 |
| PB フリー | 114.29 | ワルシャワ杯2021 |
| SB リズム/フリー | 188.30 | デニステンメモリアルチャレンジ2022 |
| SB リズム | 79.56 | デニステンメモリアルチャレンジ2022 |
| SB フリー | 108.74 | デニステンメモリアルチャレンジ2022 |
世界フィギュア2023 結果速報｜戦評
本大会の結果については、日本代表選手及びショートプログラム・フリープログラム・表彰台、上位3位以内に上がった選手のみ記載します。
戦評につきましては、日本代表選手のみ記述させていただきます。
世界フィギュア2023 女子シングル 結果｜戦評
女子シングル ショートプログラム結果
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 坂本花織 | 79.24 | 日本 |
| 2位 | イ・ヘイン/Haein LEE | 73.62 | 韓国 |
| 3位 | 三原舞依 | 73.46 | 日本 |
| 15位 | 渡辺倫果 | 60.90 | 日本 |
女子ショートプログラム 戦評
▼抜群の安定感で首位でショートプログラムを終えた坂本花織
得意のダブルアクセルで満点に近いGOEを獲得し勢いに乗ると、続くトリプルルッツ、トリプルフリップｰトリプルトゥループのコンビネーションジャンプも成功させ、ステップ・スピンはすべて最高難度のレベル4を獲得。
ジャネットジャクソンメドレーに吸い込まれるような迫力満点な演技で観客を魅了しました。
▼今季国際戦負けなしの三原舞依
今シーズン主要国際大会を総ナメにしている三原舞依選手ですが、演技前の6分間練習でトリプルルッツ-トリプルトゥループのコンビネーションジャンプがなかなか決まりませんでした。
本番では2本目のトゥループジャンプにqマーク（4分の1回転不足）がついてしまいましたが、しっかりと最後まで滑り切ってくれました。
逆転のチャンスが残ったフリープログラムに期待しましょう。
▼今大会、女子唯一のトリプルアクセルジャンパー渡辺倫果
ホーム開催独特の緊張からか、練習時から思うような演技ができなかった渡辺倫果選手ですが、本番の演技の中でしっかりとコンビネーションジャンプをリカバリーしてきたあたりはさすがでした。
ステップ・スピンはすべてレベル4を獲得。トップとの差は約19点ですが、トリプルアクセルが決まれば、上位に食い込むチャンスは大いにあると思います。
女子シングル フリープログラム
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | イ・ヘイン/Haein LEE | 147.32 | 韓国 |
| 2位 | 坂本花織 | 145.37 | 日本 |
| 3位 | キム・チェヨン/Chaeyeon KIM | 139.45 | 韓国 |
| 6位 | 三原舞依 | 132.24 | 日本 |
| 7位 | 渡辺倫果 | 131.91 | 日本 |
女子フリープログラム 戦評
▼2連覇を狙う坂本花織はSiaのElastic Heartで心強さを表現
最終滑走で登場した坂本花織選手は、冒頭のダブルアクセルを時速21kmで着氷すると、このジャンプだけで4.76点（満点4.95）獲得し、エッジの修正に取り組んできたルッツでも1.94の加点がつく。
演技後半の予定構成トリプルフリップ-トリプルトゥーループのフリップジャンプが抜け1回転になりますが、2つ目のトリプルトゥーループを飛び、なんとかコンビネーションジャンプにします。
ステップ、スピンは最高評価のレベル４を獲得し、フリープログラム2位で終え、ショート・フリーを合わせた点数で1位になり、2連覇を達成しました。
▼3位からの巻き返しを狙った三原舞依
演技中盤まで三原舞依選手のしなやかで鮮やかなジャンプが決まるが、演技後半に落とし穴が。
トリプルフリップでqマーク（4分の1回転不足）が付き、続くコンビネーションジャンプの2つ目のジャンプにもqマーク。
さらに、予定していたトリプルルッツ-ダブルトゥーループ-ダブルループで最初のジャンプでオーバーターンし、連続ジャンプへと繋げられなかった。
三原舞依選手の今季最低得点となり、表彰台を逃してしまいました。
▼初出場の渡辺倫果はトリプルアクセルで表彰台を狙う
冒頭のトリプルアクセルで転倒し回転不足と判断されるが、続くコンビーネーションジャンプは綺麗に着氷。
中盤のトリプルフリップで手をついてしまうが、残りのジャンプやスピンステップを綺麗にまとめ、満足気にフィニッシュ。
表彰台には届かなかったものの、来季も期待させてくれるような成長ぶりでした。
女子シングル 最終結果（表彰台）
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 坂本花織 | 224.61 | 日本 |
| 2位 | イ・ヘイン/Haein LEE | 220.94 | 韓国 |
| 3位 | ルナ・ヘンドリックス/Loena HENDRICKX | 210.42 | ベルギー |
| 5位 | 三原舞依 | 205.70 | 日本 |
| 10位 | 渡辺倫果 | 192.81 | 日本 |
世界フィギュア2023 男子シングル 結果｜戦評
男子シングル ショートプログラム
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 宇野昌磨 | 104.63 | 日本 |
| 2位 | イリア・マリニン/Ilia MALININ | 100.38 | アメリカ |
| 3位 | チャ・ジュンファン/Junhwan CHA | 99.64 | 韓国 |
| 7位 | 友野一希 | 92.68 | 日本 |
| 17位 | 山本草太 | 75.48 | 日本 |
男子ショートプログラム 戦評
▼2連覇を狙う宇野昌磨は首位発進
怪我からの復帰で万全な状態ではないながらも、冒頭の4回転フリップ、4回転トゥーループｰダブルトゥーループのコンビネーション、最後のトリプルアクセルを予定構成通りに演技し、1位でショートプログラムを終えました。
演技終了後にコーチのステファンランビエールに「ソーリ、ソーリ」と謝る場面がありました。
おそらく2つ目のコンビネーションジャンプの際にダブルではなく、トリプルトゥーループに挑む予定のところ、そのままダブルにしてしまったからのではないかと思われます。
▼魅せる演技は日本トップの友野一希はシーズンベスト更新
冒頭の4回転トゥーループｰトリプルトゥーループのコンビネーションジャンプは3.26のGOE（出来栄え点）が付くほどのクオリティー。
そのままの流れで4回転サルコーに挑むも回転軸が斜めになり転倒します。最後のジャンプトリプルアクセルは難なく着氷し、スピン、ステップは観客を魅了しながら、全て最高難度のレベル4を獲得。
ショートプログラムを7位で終えましたが、トップとの差はわずか12点差でまだまだフリーで挽回することが可能な差です。
▼世界フィギュア選手権初出場の山本草太はいつも通りの演技ができず17位スタート
今回の世界フィギュア2023が初出場となる山本草太選手は、冒頭の4回転トゥーループｰトリプルトゥーループのコンビネーションジャンプは、1本目の4回転トゥーループでバランスを崩し手をつくと、2つ目の予定にあったトリプルがダブルトゥーループになります。
2本目の4回転サルコーではなんとか堪えますが、出来栄え点（GOE）ではマイナス評価となってしまいます。
ショートプログラム必須となるトリプルアクセルでは転倒してしまい技術点で点を稼ぐことができませんでした。
首位宇野昌磨選手との差は約30点ほどありますが、大技を組み込んでる男子シングルでは1つの技の成功/失敗によって大きく点数が変わるので、フリープログラムに期待しましょう。
男子シングル フリープログラム
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 宇野昌磨 | 196.51 | 日本 |
| 2位 | チャ・ジュンファン/Junhwan CHA | 196.39 | 韓国 |
| 3位 | イリア・マリニン/Ilia MALININ | 188.06 | アメリカ |
| 6位 | 友野一希 | 180.73 | 日本 |
| 15位 | 山本草太 | 156.91 | 日本 |
男子フリープログラム 戦評
▼精細を欠くも2連覇達成の宇野昌磨
冒頭の4回転ループを鮮やかに着氷するも2本目の4回転サルコーで着氷時にステップアウト。
後半のジャンプにqマーク（4分の1回転不足）をとられるものの、演技構成は9点台を獲得し、総合評価で優勝しました。
昨年に続き男女アベック優勝が決まり、ペアとの3競技の優勝は史上初となります。
ショートプログラムの公式練習で転倒した際に右足を捻挫され心配されてましたが、そんな不安を吹っ飛ばすかのような演技を見せてくれました。
今後の進退について囁かれていますが、今後も宇野選手の演技をみたいファンはたくさんいると思うので、是非来季もリンクに立ち続けてほしいと思っています。
▼完璧な演技まであと一歩だった友野一希
2本目の4回転トゥーループ以外は全て完璧に決めてくれました。昨日に引き続き、スピン、ステップで観客を魅了して、演技構成点も今季最高得点。
ジュニア時代から魅せるステップで会場を盛り上げてくれる友野選手ですが、来季はどんな曲目で演技をしてくれるか期待しましょう。
▼不調もジャンプのクオリティーはピカイチの山本草太
海外では、山本選手のジャンプがあの羽生結弦を彷彿とさせるようなジャンプ軸と謳歌されている選手ですが、今回の世界選手権では本来の力を発揮できずに悔しい気もちでシーズンを締めくくる形となりました。
過去に大怪我を患い、リンクにまた立てるのかわからない状態からの復帰で世界選手権出場まで上り詰めた山本選手には胸を張って来季また挑戦してほしいです。
男子シングル 最終結果（表彰台）
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 宇野昌磨 | 301.14 | 日本 |
| 2位 | チャ・ジュンファン/Junhwan CHA | 296.03 | 韓国 |
| 3位 | イリア・マリニン/Ilia MALININ | 288.44 | アメリカ |
| 6位 | 友野一希 | 273.41 | 日本 |
| 15位 | 山本草太 | 232.39 | 日本 |
世界フィギュア2023 ペア 結果｜戦評
ペア ショートプログラム
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 三浦璃来・木原龍一 | 80.72 | 日本 |
| 2位 | Alexa KNIERIM・Brandon FRAZIER | 74.64 | アメリカ |
| 3位 | Sara CONTI・Niccolo MACII | 73.24 | イタリア |
ペア ショートプログラム 戦評
▼日本史上初のペア優勝を狙う三浦璃来/木原龍一組が首位発進
一発目のトリプルツイストは惜しくもレベル2でしたが、出来栄え点のGOEが追加されたため、ライバルとの大した差にはなりませんでした。
トリプルトゥループとスロートリプルルッツも鮮やかに決め、パーソナルベストの80.72を叩き出しました。
観客のスタンディングオベーションがこの演技の凄さを物語っていました。
ペア フリープログラム
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | Alexa KNIERIM・Brandon FRAZIER | 142.84 | アメリカ |
| 2位 | 三浦璃来・木原龍一 | 141.44 | 日本 |
| 3位 | Sara CONTI・Niccolo MACII | 134.84 | イタリア |
ペア フリープログラム 戦評
▼日本史上初の年間グランドスラム&世界選手権制覇
トリプルサルコーとスロートリプルループでミスがあったものの、そのほかのジャンプやスピン、ステップをまとめて、ショートプログラムとフリープログラム共にパーソナルベストを更新！
さらに合計点でも自己記録を更新して日本勢ペア初優勝&年間グランドスラムを達成しました。
演技後のキスアンドクライで悔しがる三浦選手が印象的でしたが、常にそばで寄り添う木原選手もカッコよかったです。
これからも演技の完成度を高めて、次回の冬季オリンピックにも参加して欲しいと編集長は個人的に思っています。
ペア 最終結果（表彰台）
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | 三浦璃来・木原龍一 | 222.16 | 日本 |
| 2位 | Alexa KNIERIM・Brandon FRAZIER | 217.48 | アメリカ |
| 3位 | Sara CONTI・Niccolo MACII | 208.08 | イタリア |
世界フィギュア2023 アイスダンス 結果｜戦評
アイスダンス リズムダンス
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | Madison CHOCK / Evan BATES | 91.94 | アメリカ |
| 2位 | Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI | 88.21 | イタリア |
| 3位 | Piper GILLES / Paul POIRIER | 87.34 | カナダ |
| 11位 | 村元哉中&高橋大輔 | 72.92 | 日本 |
アイスダンス リズムダンス 戦評
▼来季の世界フィギュアで2枠獲得できるかなだいペア
今大会を10位内に入賞すると、来年の世界フィギュアに2組出場できるようになります。
リフトのレベルの取りこぼしはありましたが、少しずつ完成度の高い演技を魅せてくれてるかなだいは今後さらに期待できそうです。明日のフリーにも期待です。
アイスダンス フリーダンス
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | Madison CHOCK / Evan BATES | 134.07 | アメリカ |
| 2位 | Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI | 131.64 | イタリア |
| 3位 | Piper GILLES / Paul POIRIER | 130.54 | カナダ |
| 10位 | 村元哉中&高橋大輔 | 115.95 | 日本 |
アイスダンス フリーダンス 戦評
▼10位以内入賞を狙う村元哉中&高橋大輔組
今大会の世界フィギュアを11位で終え、惜しくも来年の出場枠を1枠から2枠に増やすことはできませんでしたが、今日行われたフリーダンスでは、二人にしかできないオペラ座の怪人を演じ、パーソナルベストを更新しました。
演技が終わると、観客は総立ちのスタンディングオーベーション。僅かに届かなかった10位ですが、その点さもわずか1点弱。この悔しさをバネに来年以降も現役を続けてほしい選手の二人です。
アイスダンス 最終結果（表彰台）
| 順位 | 選手名 | 点数 | 代表国 |
| 1位 | Madison CHOCK / Evan BATES | 226.01 | アメリカ |
| 2位 | Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI | 219.85 | イタリア |
| 3位 | Piper GILLES / Paul POIRIER | 217.88 | カナダ |
| 11位 | 村元哉中&高橋大輔 | 188.87 | 日本 |
世界フィギュア2023 よくある質問
≫感染症拡大防止策の一環として、他のお客様や選手の安全確保のため、リンクに花束やプレゼントを投げ込むのは禁止となっています。
≫はい、今大会より該当選手の演技前後に声援を送ることは可能となっています。
≫キスアンドクライは、選手とコーチが演技後に特設ブースに移動し、特典を待つ場所を意味します。
≫ショートプログラム・リズムダンスは、大会直前の世界ランキング（ISU World Standings）をもとにグループごとに滑走順抽選が行われます。
フリースケーティング・フリーダンスの抽選会はなく、ショートプログラム・リズムダンスの成績をもとに、下位から順にグループごとに分けられます。
※大会の運営機関によって滑走順の決定方法が変更する場合があります。
≫有料チャンネルFODプレミアムで全カテゴリー視聴することができます。
※男女のショートプログラム及びフリープログラムは、地上波フジテレビ系列で視聴することが可能です。
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男子シングルは宇野昌磨選手（日本代表）とイリア・マリニン/Ilia MALININ選手（アメリカ代表）の一騎打ちになる可能性が高いため、賭けオッズも比較的バランスが取れた数字になっています。
また、女子シングル同様にダークホース候補に4回転の大技こそはないが、安定した演技を魅せてくれるアメリカ代表のジェイソン・ブラウン/Jason BROWN選手、昨季から調子が上がってきている日本代表の山本草太選手などもいるので、裏をかいたベットも楽しみの一つですので、是非挑戦してみてください。
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