仮想通貨に興味はあるけれど始め方がわからない、どのようなことに注意するべきなのかがわからないといった方も多いでしょう。
そこでこの記事では初心者の方でもわかるように、仮想通貨に関する基礎知識から始め方までまとめました。
この記事を読めば、すぐに仮想通貨を始められる知識が身につきます。
初心者が仮想通貨を始める前に知っておくべきこと
初心者が仮想通貨を始める前に、基本的な仕組みをしっかりと理解しておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上で使用できる電子的な通貨のことです。
円やドルなどの現金は、それぞれの国や政府が管理しています。
一方で仮想通貨は国や政府が管理しているのではなく「ブロックチェーン」という技術によってインターネット上で運営・管理されています。
現金は国の物価や政治によってお金の価値が高まったり、逆に全く価値が無くなってしまうこともあるでしょう。
仮想通貨は国や政治によって価値が暴落することはほぼ無いため、新しいお金の形として人気が広まってきました。
仮想通貨は以下のような特徴や魅力があります。
- 匿名性が高い
- 24時間365日取引できる
- 取引の手数料が比較的安い
- 簡単に国を越えた送金が可能
仮想通貨は国や政治による影響はほとんどありませんが、仮想通貨そのものの人気などによって価値は変動します。
仮想通貨は新しい金融技術として注目されていますが、リスクもあることは理解しておきましょう。
年齢制限について
仮想通貨を購入したり売却したりする「取引所」の口座開設には、年齢制限があります。
取引所によって「18歳以上」「20歳以上」に分かれるため、ホームページなどをチェックしましょう。
年齢の条件をクリアしていれば、大学生でも口座開設が可能です。
税金に関する知識を身につけておく
仮想通貨を始める前に、税金についてしっかりと理解しておきましょう。
日本では仮想通貨で得た年間の利益が20万円を超えた場合に、確定申告が必要です。
確定申告をしなかった場合は脱税となり、納めるべき税金が高くなったりペナルティを受けたりする場合もあります。
確定申告には、お金のやりとりを記しておく「帳簿付け」の作業や簿記の知識が必要です。
「知りませんでした」では済まされないため、仮想通貨を始めるなら税金についてもしっかりと勉強しておきましょう。
仮想通貨の始め方ステップ
仮想通貨を始めるための手順を、4ステップで紹介します。
ステップ1:口座開設に必要な書類を用意する
仮想通貨を始めるには、まず専用の口座を開設しなければなりません。
口座を開設する際に、本人確認書類の提出を求められます。
一般的に本人確認書類として認められるのは、以下のとおりです。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- 住民基本台帳カード
上記のような顔写真付き身分証明書があれば、スマホで本人確認を済ませられるため、最短当日に口座開設が完了します。
顔写真付き身分証明書以外に、保険証や住民票などで口座開設できるところも多いですが、書類を郵送してから審査になるため時間がかかります。
認められる本人確認書類は取引所によって異なるため、ホームページなどでチェックしましょう。
ステップ2:仮想通貨取引所で口座を開設する
本人確認書類が用意できたら、お好みの仮想通貨取引所で口座開設の手続きをします。
基本的には氏名や年齢、住所などの必要事項の入力とともに、本人確認書類をスマホでアップロードするか郵送するだけです。
なお、口座開設までの期間は取引所によって異なります。
すぐに仮想通貨の取引を行いたい人は、口座開設までの期間が短い取引所を選びましょう。
ステップ3:運用資金を口座に入金する
取引所の口座が開設できたら、仮想通貨を購入するための資金を口座に入金します。
入金方法は一般的に以下の方法から選べます。
- ペイジー
- 銀行振込(インターネットバンキング)
- コンビニで入金
なお取引所によって定められている、最低取引単位の金額以上は入金するようにしましょう。
次のステップで、主な取引所の最低取引単位について紹介します。
ステップ4:好みの仮想通貨を購入する
口座開設をした取引所で扱われている仮想通貨から、好みの仮想通貨を購入します。
なお取引所によって、最低取引単位が異なる点に注意してください。
たとえば「ビットコイン」を購入する場合でも、取引所によって下記のように裁定取引単位が異なります。
取引所 | 最低取引単位 | 日本円換算 |
DMM Bitcoin | 0.001BTC | 約8,500円 |
Coin check(コインチェック) | 0.005BTC | 約43,000円 |
bitFlyer(ビットフライヤー) | 0.001BTC | 約8,500円 |
GMOコイン | 0.0001BTC | 約850円 |
※すべて2024年9月現在のもの
取引所の口座に、最低取引単位以上の日本円が入っていなければ購入できません。
あらかじめ、ご自身が購入しようと思っている仮想通貨の最低取引単位は確認しておきましょう。
仮想通貨 初心者が注意すべきこと3つ
初心者の方が仮想通貨を始めるにあたって、以下の3つに注意しましょう。
- 余剰資金で少額から始める
- 話題性だけを理由に購入しない
- 複数の仮想通貨に分散して投資する
それぞれ詳しく解説します。
余剰資金で少額から始める
仮想通貨はリスクを伴うため、毎月の収入から出費や貯金を差し引いた余剰資金で始めましょう。
たとえば毎月の娯楽費として3万円を設定していたとして、2万円しか使わなかった場合に、残りの1万円を仮想通貨にまわすなどがおすすめです。
仮想通貨は価値が上がることもあれば、下がることもあります。
余剰資金で少額から始めていれば、仮想通貨で損失が出たとしても生活への影響は少なくて済みます。
話題性だけを理由に購入をしない
仮想通貨が大きく変動すると、SNSやニュースなどで取り上げられることも、たびたびあります。
しかし、一時的な人気や話題性だけを理由に購入してしまうのは、ギャンブル要素が大きくなり危険です。
仮想通貨を購入する場合は、なぜ価値が上がっているのか(下がっているのか)を自分自身でしっかりと分析することが重要です。
他人の意見に流されるのではなく、自身が納得したうえで購入するようにしましょう。
複数の仮想通貨に分散して投資する
投資の世界には「卵を1つのカゴに盛るな」という、有名な格言があります。
大量の卵を1つのカゴだけに盛っていた場合、カゴが落ちてしまったときにすべての卵が割れてしまうリスクがあります。
投資も同じことが言えるので、分散するべきという考え方です。
たとえばビットコインだけを購入するのではなく、イーサリアムなどの複数の仮想通貨に分散投資をするのがよいでしょう。
分散して投資をしておけば、1つの通貨の価値が下がったとしても、所持している仮想通貨全体の価値で見れば損失を抑えることが可能です。
よくある質問|仮想通貨の始め方
仮想通貨を始めようと思っている方が、よく質問されることを3つ紹介します。
- 初心者は仮想通貨いくらから始められる?
- 仮想通貨初心者は何から始めたらいい?
- 初心者が仮想通貨を始めるのに注意すべき点とは?
それぞれ回答していきましょう。
初心者は仮想通貨いくらから始められる?
仮想通貨は数百円からでも始められます。
ただし購入したい仮想通貨の価値や、取引所の最低取引単位によっても異なってきます。
詳しくは、それぞれの仮想通貨取引所のホームページをチェックしましょう。
仮想通貨初心者は何から始めたらいい?
仮想通貨初心者の方は、次の3つのポイントをおさえて始めましょう。
- 余剰資金で小さい金額から始める
- メジャーな通貨から購入する
- 長期的な運用を前提に考える
初心者の方こそ、リスクを抑えた投資方法を身につけるのが最優先です。
あまり認知されていない仮想通貨などはリスクも高くなるため、ビットコインやイーサリアムなどの実績のある通貨を選ぶようにしましょう。
初心者が仮想通貨を始めるのに注意すべき点とは?
仮想通貨を始める際に注意すべき点は、次の4点です。
- 税金の知識
- リスク管理
- セキュリティ対策
- 仮想通貨の話題に振り回されない
とくにパソコンやスマホから情報が抜き取られないように、複雑なパスワードに設定したり二段階認証の設定をしたりと、セキュリティ対策を万全に行いましょう。
また、仮想通貨に関する話題が取り上げられた場合でも、慌てることなく自身でしっかりと分析してから購入や売却できる冷静さも重要です。
まとめ
仮想通貨は国や政治に影響されない、全く新しいお金として世界的に広がっています。
仮想通貨のまま利用できる店舗も少しずつ増えてきているため、今後利便性も上がっていくと考えられるでしょう。
しかし仮想通貨も価値は日々変動しています。
リスクを少なくするためにも、1つだけを購入するのではなく複数に分散するのがおすすめです。
いきなり高額な投資を行うのはリスクが高いため、まずは数百円程度から「お試し」で始めてみましょう!