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カジノディーラーの収入や将来性、職業の特徴等についてまとめてみた

カジノディーラーという職業について、あなたはどれくらい知っていますか?カジノディーラーのお給料や将来性、将来カジノディーラーになるためにどうすれば良いかなど、本記事でまとめてみました。

カジノディーラーという職業の将来性は?

カジノと聞いて多くの人が思い浮かべるのがラスベガスやマカオ、シンガポールなどでしょう。しかし、近い将来日本でもカジノが解禁される予定だということを、皆さんはご存知でしょうか?

観光庁は2030年の年間訪日外国人数(インバウンド数)の目標を6,000万人に定めると発表しています。2019年の年間訪日外国人数は3,188万だったので、二倍近くの数を目標にしているという事になります。この目的を達成するため、政府は公共政策としての「⽇本型IR(カジノを含む統合型リゾート)」の推進をしています。

具体的には、平成28年に特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律を施行し、推進本部を設置しました。備推進本部が平成29年8月に発表したIR推進会議取りまとめの資料によると、IR区域整備とIR事業者の監督についてなど、かなり具体的なところまで議論が進んでいることが分かります。

つまり、近い将来に日本でIRが実現する可能性はかなり高く、政府も具体的に計画を進めているのです。日本に大規模なIR施設が開業した場合、1施設において、約1万人、100種類もの仕事が創出されるといわれています。日本のカジノに世界中から人が集まるようになったとき、必要とされるのはカジノディーラーでしょう。今からカジノディーラーの技能を身に付けることで、将来IRの幹部候補として活躍できる可能性も十分にあると言えます。

カジノディーラーの年収は?

先述のとおり日本ではまだカジノが無いため、マカオやラスベガスのカジノディーラーの年収をそれぞれの地域の平均年収と比べて見て行きましょう。

1.マカオ

  • カジノディーラーの年収: 約280~324万円 (MOP 204,000~242,374)
  • マカオの平均年収: 約208万円(MOP 156,000)

マカオのカジノについてはこちらから>マカオのカジノを徹底解説|おすすめカジノやホテルを紹介!

2.アメリカ全土

  • カジノディーラーの年収: 約341~618万円約 (USD 32,000~58,000)
  • アメリカ全土の平均年収: 約519万円(USD 48,672)

3.ラスベガス

  • ストリップ内有名ホテルのカジノディーラー: 約640~746万円(USD 60,000~70,000)
  • ストリップ内再高級ホテルのカジノディーラー: 約853~1,066万円(USD 80,000-$100,000)
  • ラスベガス市の平均年収: 約669万円(USD 62,786)

ラスベガスのカジノについてはこちらから>ラスベガスのカジノを徹底解説|おすすめカジノやホテルを紹介!

カジノディーラーの収入は、シフトや季節、またはカジノの規模によりばらつきがあります。それでも、カジノディーラーの収入はその国や地域の平均年収より少し高いことが分かりました。

カジノディーラーになるために必要な資格について

それではカジノディーラーになるために何から始めれば良いのでしょうか。ほとんどの国では、カジノディーラーになるための資格は存在しません。日本でも、カジノディーラーになるために特別な資格は一切必要ありません。将来日本にIR施設が開業する頃に何らかのスタンダードが設けられる可能性はありますが、現時点では、技術や知識があれば、将来カジノディーラーとして採用される可能性はあるでしょう。

それでも資格を取得して自信をつけたいという方は、民間の資格を取得すると良いでしょう。民間団体の運営する資格で「カジノディーラー資格認定試験」という試験があります。試験の受験資格は「満18歳以上の者でカジノに関する知識、技術を学習した経験のあるもの」で、試験科目は一般常識や歴史、ルールなどの知識、接客態度、英語、技術など、筆記、面接、実技によって行われます。

カジノディーラーの学校について

カジノディーラーになるためには、ブラックジャックやミニバカラなどのカードゲームのシャッフル・配布方法、ルーレットのスピニングなど、専門的な技術を習得する必要があります。これら技術に加えてカジノ業界の知識などを教えてくれるカジノディーラー育成学校をいくつか紹介します。

日本カジノ学院(運営:CEC株式会社)

日本カジノ学院は、日本にまだカジノディーラー育成を専門とする学校が少なかった2014年に開校しました。現在、国内7校に展開しています。卒業生の主な就職先は、シンガポールをはじめとした海外のIR施設や日本のアミューズメントカジノなどが挙げられます。

日本カジノ学院で学ぶには、入学金&施設使用料(100,000円)+教材費(20,000~30,000円)+受講料(15~55万円)の費用が必要です。この他に、海外研修を受講することもできます。

日本カジノ学院を運営するCEC株式会社の事業内容は、カジノディーラー養成学校の運営のほかに、「海外IRカジノとの連携事業、その他関連事業」とあります。その一環としてか、2019年5月1日に、キャリアコンサルティング会社の株式会社ALTIMAと業務提携を締結しています。これは、国内・海外問わずより良い企業で働きたい求職者に向け、IR業界へのキャリアコンサルティング業の強化を目的とした業務提携です。日本カジノ学院卒業生へのIR業界就職サポートや、国内外のIR施設への人材コンサルティング事業を進めて行くと見られます。

日本カジノスクール(運営:日本カジノディーラーズ協会)

日本カジノスクールは、2004年にカジノディーラー専門養成機関として開校しました。「日本カジノディーラズ協会認定の学校」と謳っていますが、実際にはこのスクールの運営元こそが日本カジノディーラーズ協会であり、先に紹介した「カジノディーラー資格認定試験」も、この日本カジノディーラーズ協会の実施するものです。

日本カジノスクールで学ぶには、入学金(44,000~121,000円)+教材費(19,800~22,000円)+授業料(473,000~677,600円)の費用が必要です。3か月の短期集中コースから、一年コースやオーダーメイドコースなどがあります。

また、日本カジノスクールでは入学資格を以下のとおり設けています:

  1. 入学時において満18歳以上の健全な者
  2. 違法カジノで働いた経験のない者
  3. 犯罪歴のない者
  4. カジノ従事者としてふさわしい心身共に健康的な者
  5. 破産者でない者
  6. スクールの規則を守れる者
  7. 暴力団及び、その他反社会勢力に属していない者

カジノディーラーの服装について

カジノディーラーと言えばかっこいい服装を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ここでは、世界で着られているカジノディーラーの服装についていくつかご紹介します。

1.蝶ネクタイ+白のカッターシャツ+黒ベスト+黒パンツまたはスカート

王道のカジノディーラーの服装です。ベストを真っ赤にして目立たせたり、シャツを黒にして高級感を出したりと、カジノハウスの目指す雰囲気によって様々な工夫がされています。

2.単色のカッターシャツ+パンツまたはスカート

多くのカジノでは、ひと目でディーラーだと判るように、全てのディーラーにカジノハウスのテーマカラー一色のカッターシャツを着用させています。

3.露出多めの衣装

バニーガール衣装、タイトワンピースに蝶ネクタイ付きのチョーカーなど、カジノによっては女性のディーラーが肌を露出する場合もあります。

4.サンバイザー

現代では見かけませんが、実は19世紀後半から20世紀にかけてのカジノディーラーは、緑色で半透明のサンバイザーを着用していました。これは、カジノ内の電飾が放つ光がきつく、緑色のサンバイザーが目に優しいと信じられていたためです。この説は立証されなかっため、現代まで受け継がれることはありませんでした。

カジノディーラーは女性の方が向いている?

まず、カジノディーラーは性別に関係なく挑戦できる職業です。同時に、特に女性の活躍が高く望める職業と言ってよいでしょう。日本では「男性社会」と呼ばれる職業がいくつか残っているなか、カジノディーラーの職業は多くの女性が活躍できる職業なのです。

実はいくつかの研究により、女性脳を持つ人は特にカジノディーラーに向いているということが分かっています。例えば、ニューヨークのハミルトン大学でジェンダーと記憶を研究するAzriel Grysman博士は、女性脳を持つ人の方が男性脳を持つ人よりも細かいディテールを記憶できるとしています。女性脳は感情と共に出来事を記憶するので、細かいこと(時には関係の無いことまで)が脳に残りやすいとのことです。一方で、男性脳は本題や結論に意識が向くと考えられています。

また、イギリスの心理学者らがBMC Psychologyというジャーナルに寄稿した記事によると、複数の実験から、男性脳よりも女性脳の方がマルチタスク(同時に複数のタスクをこなすこと)に長けていると証明されたとのことでした。

細かいことを記憶する力は、プレイそのものの記憶はもちろんのこと、お客さんの顔やちょっとした行動、一見ゲームとは関係のない発言などを覚えて、有利に働かせる事ができるでしょう。マルチタスク力も、複数のお客さんを相手する力や、会話を楽しんでもらいながらゲームを進める力に繋がります。個人差があるのは前提ですが、カジノディーラーという職業は、女性が大いに活躍できる職業と言えるでしょう。


以上、カジノディーラーの収入や学校、職業の特徴についてまとめてみました。日本にIR施設がやってくる時までにカジノの知識を深めて、賢く安全にカジノを楽しみましょう。

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2008年より渡欧、某欧州国の大学へ入学。在学中は、法律・金融・賭博に関する研究・論文を執筆し、2012年に卒業。大学卒業後は、オンラインカジノの専属ライターとして経験を積む。現在は業界歴12年で、最新ニュース、カジノレビュー、ゲームガイド、仮想通貨など多岐に渡るコンテンツを独自の見解とともに配信。