格闘技イベント ライジン(RIZIN) とは | ルール、歴代王者、スター選手

今格闘技がアツい!90年代の終わりから2,000年初期まで世界中を巻き込んだ日本発信の格闘技イベント「PRIDE」が消滅して15年以上経過の今、日本の格闘技界の頂点に君臨し絶大な盛り上げを見せているのがライジン(RIZIN)です。

日本を代表する格闘技イベントの代名詞的存在となったライジンは、2023年4月現在も新しいファンの獲得に成功しています。勢いこそまだまだPRIDEに劣りますが、着々と前に進んでいるのは確かです。

そこで今回は、格闘技イベント「ライジン」とは何なのか、ライジン初心者に向けて詳しく解説していきます。

ライジンとは

ライジン(RIZIN)とは、2015年の12月末に旗揚げされた日本の格闘技イベントで、かつてのPRIDEを主催していた会社「DSE」の代表、榊原信行氏を中心として設立されました。

正式名称は「RIZIN FIGHTING FEDERATION(ライジン・ファイティング・フェデレーション)」で、一般的な格闘技団体のように団体同士での競合をしない「協会(フェデレーション)」を理念としています。

これまで1つの団体に所属する選手は、基本的にその団体の興行しか出場できなかったため、格闘家としての成長を妨げる原因となっていました。現在でも「団体の壁」は存在しますが、ライジンの誕生で柔軟な姿勢を見せる格闘技団体も増えてきています。

その結果、ライジンには各格闘技団体のトップクラスの選手ばかりが集まるようになり、日本最高峰の舞台として名を上げています。

ちなみにライジンという名称は「ライジング・サン」と「雷神」を組み合わせたもので、雷神のような力強さを持つ日本発祥の格闘技団体というイメージから命名されました。

ライジンのルール

ライジンのルールについて、総合格闘技とキックボクシングそれぞれ簡単に解説します。

総合格闘技

ワンマッチ公式ルールは5分3ラウンド制、もしくは10分+5分の2ラウンド制が採用され、KOやTKO、レフェリーストップなどで勝負が決しない場合には判定となります。

判定は「相手に与えたダメージ」「アグレッシブネス」「ジェネラルシップ」の3つの基準で3人のジャッジによって必ず勝敗が決まります。

またライジンでは、グラウンドポジションでの頭部への攻撃と肘による攻撃が認められています。

キックボクシング

キックボクシングは3分3ラウンド制(スリーノックダウン制)が採用され、KOやTKO、レフェリーストップなどで勝負が決しない場合には判定(10点法による判定)となります。

有効な打撃のみですが肘による攻撃は禁止で、ワンキャッチ・ワンアタックまで有効です。

ライジンの歴代王者

ライジンでは、過去に多くの優れた選手たちが王者として輝いてきました。歴代のライジン王者には、総合格闘技やキックボクシングなど、他の格闘技で活躍した選手も多数含まれています。彼らが築き上げた栄光は、多くのライジンファンたちにとって憧れの的です。ライジンの歴代王者は以下になります。

 選手名在位期間
初代ライトヘビー級王者イリー・プロハースカ選手2019年4月21日 – 2020年1月16日
初代ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ選手2021年6月13日 – 現在
初代フェザー級王者斎藤裕選手2020年11月21日 – 2021年10月24日
2代目フェザー級王者牛久絢太郎選手2021年10月24日 – 2022年10月23日
3代目フェザー級王者クレベル・コイケ選手2022年10月23日 – 現在
初代バンダム級王者堀口恭司選手2018年12月31日 – 2019年11月28日
2代目バンダム級王者マネル・ケイプ選手2019年12月31日 – 2020年3月31日
3代目バンダム級王者朝倉海選手2020年8月10日 – 2020年12月31日
4代目バンダム級王者堀口恭司選手2020年12月31日 – 2023年3月6日
初代女子スーパーアトム級王者浜崎朱加選手2018年12月31日 – 2019年12月31日
2代目女子スーパーアトム級王者ハム・ソヒ選手2019年12月31日 – 2020年10月16日
3代目女子スーパーアトム級王者浜崎朱加選手2020年12月31日 – 2022年4月17日
4代目女子スーパーアトム級王者伊澤星花選手2022年4月17日 – 現在

ライジンのスター選手

ライジンは、日本を代表する格闘技のひとつであり、数多くのスター選手たちが輩出してきました。彼らは、その独特のスタイルや卓越したテクニック、そして圧倒的な強さで観客を魅了する熱戦を繰り広げてきました。以下は、過去の試合で熱い注目を浴びたライジンのスター選手一覧です。

 身長体重生年月日所属出身
堀口恭司選手165cm57.0kg1990年10月12日アメリカン・トップチーム群馬県
朝倉未来選手177cm66.0kg1992年7月15日トライフォース赤坂愛知県
朝倉海選手172cm61.0kg1993年10月31日トライフォース赤坂愛知県
クレベルコイケ選手178cm66.0kg1989年10月16日ボンサイ柔術ブラジル
平本蓮選手173cm68.0kg1998年6月27日剛毅會所属東京都
扇久保博正選手162cm57.0kg1987年4月1日パラエストラ松戸岩手県
井上直樹選手173cm61.0kg1997年6月14日セラ・ロンゴ・ファイトチーム愛知県

ライジン放送局について

かつてライジンは大晦日などのビッグイベント時のみフジテレビで放送していましたが、現在はPPVのみとなります。

大会によって異なりますが、現在の放送局はライジンオリジナルプラットフォームの「RIZIN 100 CLUB」の他、「ABEMA」「U-NEXT」「スカパー!」を中心に配信しています。

PPV放送で結果を出し続けているライジンですから、今後フジテレビやその他民法で放送することはないと思われます。

ライジンとK1は何が違うの?

ライジンとK1はどちらも格闘技団体ですが、ライジンは総合格闘技中心としてボクシングルールやキックボクシングルールなど様々なカードが組まれ、K1はキックボクシングのみです。

キックボクシングは同じ3分3ラウンドを採用しています。またK1では掴んでの膝蹴りは禁止行為ですが、ライジンでは一度だけ認められています。

判定時の採点基準などにも違いはありますが、どちらも日本を代表する格闘技団体であり、世界でも注目を集めています。