世界中で展開するハードロックカフェ|その野望とは?

ハードロックカフェの野望とは

ハードロックカフェ

現在74カ国以上で業務展開をしているハードロック・インターナショナル(本社:フロリダ州、オーランド)はこのたび、日本支社となるハードロック・ジャパン株式会社を設立し、同社の最高経営責任者(CEO)としてエドワード・トレーシーを任命することを決定いたしました。ハードロックカフェ、ハードロックホテルを世界で展開するハードロック・インターナショナルはハードロック・ジャパンを設立し、日本における統合型リゾート展開を繰り広げていく模様です。

カジノ業界での経験豊富なCEOトレーシーの抜擢は、今後の日本マーケットにおける事業拡張に向けた戦略的経営を展開する人事と推測されます。1983年にWDIグループと共に日本国内初のハードロックカフェを開業して以来、30年以上の実績を誇っています。日本国内 6軒のハードロックカフェ、そして世界各地で24軒のホテルと11箇所のカジノ施設を展開するハードロックカフェは卓越したエンターテインメントおよび接客産業施設の開発・運営において、これまで国内において成功を収めてきました。先月の日本における「統合型リゾート(IR)整備推進法」の成立を受けてハードロックカフェはこれまでの経験と実績を活かし、日本における統合型リゾート開発のための免許を取得できるよう活動していくと名乗りを挙げています。

今回任命されたエドワード・トレーシーは2010年7月にラスベガス・サンズ・コープの子会社であるサンズ・チャイナに社長兼チーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)として入社しました。翌年の7月には最高経営責任者(CEO)へと昇進して収益、規模、コンテンツ等の面で中華圏内最大である統合型リゾートの指揮をとり2014年10月には米経営学誌のハーバード・ビジネス・レビューが毎年発表している世界のCEOベスト100 にも選出されたほどです。

チャイナ・サンズに入社以前は、アメリカ国内の複数のカジノ施設を運営するキャピタル・ゲーミング社の最高経営責任者に就任して同職以前はトランプ・オーガナイゼーションの社長兼最高経営責任者(CEO)として、12,500人の社員、3千客室のラグジュアリー・クラスのカジノ施設の監督を担いました。サンズ・チャイナやトランプ・オーガナイゼーションで最高経営責任者(CEO)を歴任したトレーシーは、30年以上に及ぶカジノ施設、接客産業、そして統合型リゾートの経験を基に今後の日本における事業の指揮を巧みにとりアジア地区における積極的な開発計画と業務拡張へのコミットメントをより強固にすると大きく期待が寄せられています。

ハードロック・インターナショナル概要

ハードロック・インターナショナル(HRI)現在合計74カ国において、175の料飲施設、24軒のホテル、11のカジノ施設を運営しており国際的に高い知名度を誇っています。有名なところでいえばエリック・クラプトンのギターを皮切りに世界で有数のロック・ポップ音楽界のミュージシャンの記念品を所有しており、世界各国のハードロックカフェで展示をしています。また、数あるファンの中でも人気のロゴのアパレルや音楽関連のグッズやコンサートやイベント会場として利用して「ハードロック・ライブ」施設、賞を獲得したこともあるウェブサイトでも広く周知されています。

ハードロックカフェ ロゴ

この世界的ブランド「ハードロック」は国際登録商標を有しております。認知度が高い料飲施設である「ハードロックカフェ」を、幅広くロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、シドニー、ドバイなどの主要都市にて所有してあるいはフランチャイズを含めて運営している模様です。

また、HRIの親会社であるザ・セミノール・トライブ・オブ・フロリダがタンパとハリウッドで所有・運営する施設を筆頭に、バリ、シカゴ、カンクン、イビザ、ラスベガス、マカオ、サンディエゴなどのアトラクティブなロケーションで、ホテルとカジノ施設も所有あるいは運営しています。

今後の開発計画としてはヴァレンシアやインスブルック、ヤンゴン、成都にて「ハードロックカフェ」を、そして中東のアブダビやドバイ、ニューヨーク、アトランタ、ベルリン、ロンドン、中国の深セン、大連、海口での「ハードロックホテル」の開業も予定しているようです。スケールの大きさを伺えて今後の日本のカジノ運営にも大きく影響をもたらしそうです。