スウェーデンでオンカジは合法!? 政府が発行するライセンスとは
最終更新日: 2023/10/17
スウェーデンにおけるオンラインカジノの運営、及びプレイは合法です。数年前までのスウェーデンでは、あらゆるギャンブルを国が所有するATGとSvenska Spelによって独占し、一般事業者によるギャンブル提供は認められていませんでした。
オンラインカジノはどのように合法化されたのか、ライセンスの種類や取得費用、ギャンブルにおける国の収益などをご紹介していきます。
オンラインカジノにライセンス制度が導入
2018年6月7日に新しいギャンブル法が可決し、2019年1月1日よりライセンス制度が導入されました。これは違法ギャンブル市場に厳しい規制をかけプレイヤーの保護を強化し、ギャンブルを提供する事業者から18%の納税を義務化させることを目的としています。
法改正によってこれまで国が独占していたギャンブル市場が一変し、ライセンスさえ保有していれば一般事業者でもオンラインカジノ運営が合法化されたのです。
スウェーデン政府が発行するライセンスの種類と費用
スウェーデン政府が発行するライセンスは全6種類で、ライセンス発行のための審査を受けるためには費用を支払わなければいけません。
ライセンスの種類は「商業オンラインゲーム（オンラインカジノ）」「ベッティング」「ランドベースの商業ゲーム（ランドカジノ）」「国際航行中の船舶内カジノ」「国のために予約されたゲーム」「公共目的のためのゲーム」が挙げられ、法人でも個人事業者でも保有できる権利があります。
ただし代表者は必ずスウェーデンの居住者であることが求められ、ライセンス発行には€5,000～€35,000の審査費用がかかります。またライセンス保有後はライセンスフィーの他、監督料（監査費）、利益に応じた物品税など、様々な支払いが必要になります。
スウェーデンにおけるギャンブルの収益は？
2023年5月に発表されたスウェーデンにおけるギャンブルの収益は、 第1四半期で66億クローナ（約830億円）に達しました。この数字は、前年2022年の同時期と同水準ですが、収益の大部分をオンラインカジノで占めており、その数字は41億クローナ（約516億円）にもなります。
この収益から、スウェーデンにおいてどれだけ多くのプレイヤーからオンラインカジノが支持を集めているのかハッキリとわかります。
またオンラインカジノ需要が高まっていることに目をつけ、ライセンスを保有しない違法オンラインカジノも増えました。政府はギャンブル法を改正し、無許可のオンラインカジノ事業者に対して規制を強化しています。
スウェーデンのオンラインカジノ市場から得られる税収は莫大です。ここ日本でもライセンス制度を確立させ、厳しい規制の元、国内オンラインカジノの合法化に期待したいところです。
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